
2004年08月30日
初仕事
一昨日、私たちの設計した建物の上棟が行なわれました。いつもどおり、県産の木材を使い、顔の見える関係の工務店や協力業者さんたちとの仕事です。中でも今回は、工務店の中の若手の大工さんの初仕事です。初仕事といっても、もう何年も熟練した大工さんの下で、墨付けや刻みを繰り返していましたが、たまたま機会がなくて棟梁として仕事をするのが初めてというだけです。年齢は確か31歳だったと思いますが、初の棟梁としての仕事に気合が入っていて、墨付けなどを見ても非常に美しいものがありました。私たちの仕事は現代生活に合う住まいづくりを目指していますが、一方、伝統的な技術も大事にしています。彼も、金輪継ぎをはじめ伝統的な技法を見事にこなしていました。世の中の大工さんが機械加工であるプレカットに走る中で、自分の将来を見据えてまじめに大工技術に取り組む顔を見ているとすがすがしいものがあります。目標を持った日本の若者も捨てたものではありません。オリンピックに活躍する若者以外にもいい顔をしている人たちが数多くいるのでしょうね。


Posted by 三和総合設計 at 18:11│Comments(0)