
2004年07月12日
ネクタイ
ここ数年、私はネクタイをほとんどしめていません。下の子が中学校の時にPTA会長をすることになり、卒業式のときにやむを得ずしめたぐらいです。あとは、お葬式のとき・・・。なぜネクタイをしめないかというと、最近の世の中が、ネクタイをしめている人が中心になって物事を決めていっていることに対する反発です。少し問題が起こると法律ができ、それを運用するためにお役所に申請を出す。物事の本質はほっておいて、書類や仕様書などに基づかないものはすべて悪いように扱われてしまう。こんなことで本当に良いのでしょうか。住宅において、ハウスメーカーを中心に熟練の技能が必要のない造り方が研究され実践されています。しかし、本当に良いもの、優れたもの、耐久性のあるものはそんなやり方では実現できないと思います。世の中のものに目を向けてみましょう。すべてのものが工業製品を除いて、職人さんの手によるものです。工業製品もトップセールスマンや技術者が作るものではなく、すべてが工員さんの手によるものです。そんな職人さんや工員さんを大切にしているでしょうか。昔は、職人さんは体力的にきついために、事務方よりは給料も高かったのですが、いつの間にか事務方の方が給料も高く、労働条件もよくなりました。こんな日本が本当に世界に競争力があるのでしょうか。いつか、若者が喜んで「おれ、職人になりたいんや」といえる日が来て欲しいなと思っています。
Posted by 三和総合設計 at 18:21│Comments(0)