
2006年01月11日
世間遺産?
今日の新聞を見ていると、「湖国の世間遺産を残そう」という見出しが目に付いた。
滋賀県に世界遺産ってあったかいなと思いましたが、見出し文字は「世間」となっています。冷静に考えてみると、比叡山の根本中堂が世界遺産に登録されているのですが、世間遺産って何だろう。
結局、湖国の世間のどこにでもある良い風景をもう一度見直し、写真にとって残していこうというものでした。
良い取り組みだなと思います。美しいとか値打ちがあるとかは兎角派手なものや有名なものが選ばれがちですが、本当の美しさはその地域にそっとなじんでいるものなのですよね。ですから、今回は、それをわざわざ取り上げて、県民の皆さんにもう一度考えてもらおうということです。
建築設計の世界でも、有名建築家は奇抜なデザインをしがちです。建築雑誌に載っている建物はどれも驚くようなデザインばかりで、地域の風景にそっと溶け込んでいるものはほとんどありません。
本当に良い風景というのは失われてはじめてわかるようなものだと思います。観光客を呼び込むためにつくられた刺激的な街並みなどには何か違和感を感じてしまいますが、その地域性をそっと作り出している景観要素こそ失われてはならない大切なものなのです。
私たちが住まいを設計するときは外観は特に地域に溶け込むように考えています。それでありながら、やはり設計事務所が設計した値打ちが感じられるものでなければなりません。「この建物どこがいいか簡単に表現できないけど、なんかいいんだよね」という評価がされるような設計が理想だと思っています。
その上で、個性は住まいの内部でたっぷり表現する。住まいの中に入ったら住まい手の個性や考え方がわかるようなものがいいなと思ったりしています。
滋賀県に世界遺産ってあったかいなと思いましたが、見出し文字は「世間」となっています。冷静に考えてみると、比叡山の根本中堂が世界遺産に登録されているのですが、世間遺産って何だろう。
結局、湖国の世間のどこにでもある良い風景をもう一度見直し、写真にとって残していこうというものでした。
良い取り組みだなと思います。美しいとか値打ちがあるとかは兎角派手なものや有名なものが選ばれがちですが、本当の美しさはその地域にそっとなじんでいるものなのですよね。ですから、今回は、それをわざわざ取り上げて、県民の皆さんにもう一度考えてもらおうということです。
建築設計の世界でも、有名建築家は奇抜なデザインをしがちです。建築雑誌に載っている建物はどれも驚くようなデザインばかりで、地域の風景にそっと溶け込んでいるものはほとんどありません。
本当に良い風景というのは失われてはじめてわかるようなものだと思います。観光客を呼び込むためにつくられた刺激的な街並みなどには何か違和感を感じてしまいますが、その地域性をそっと作り出している景観要素こそ失われてはならない大切なものなのです。
私たちが住まいを設計するときは外観は特に地域に溶け込むように考えています。それでありながら、やはり設計事務所が設計した値打ちが感じられるものでなければなりません。「この建物どこがいいか簡単に表現できないけど、なんかいいんだよね」という評価がされるような設計が理想だと思っています。
その上で、個性は住まいの内部でたっぷり表現する。住まいの中に入ったら住まい手の個性や考え方がわかるようなものがいいなと思ったりしています。
Posted by 三和総合設計 at 10:38│Comments(0)