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2006年12月04日

3大都市圏の道路環境計画

新聞記事によると、環境省は3大都市圏で自動車窒素酸化物(NOx)などの環境基準の達成が困難な地域を対象に環境対策の計画づくりを法制化する方針を決めたそうです。

2001年の排ガス規制強化でNOxなどの濃度は改善されたが、渋滞で大気汚染物質が滞留しやすい交差点の周辺では依然として環境基準を満たさない状態であるというのです。
そのため、交差点の立体化や右折レーンの設置、信号の制御や違法駐車の取り締まり、沿道緑化を進めようとするものだそうです。

こういう話を聞くと、車を運転する人の多くは、それは良いことだという人が多いかもしれません。
しかし、そろそろ気がつかないといけません。
道路の混雑と道路改善はいたちごっこなのです。

道路を改善したり走りやすくすると、今まで公共交通を利用していた人も車を利用するようになり、公共交通の利用者が減り採算が取れなくなり不便になる。そうするとさらに車の利用が増え、道路が改善された部分はいいけれど、その他の部分で渋滞などが発生し、さらに改善が必要となるといった具合です。

道路改善が必要な場合でも、車の利用が少ない日中はそんなに渋滞しない場合でも、朝夕のラッシュ時だけはすごく渋滞が発生するということがあります。
そんな場合、公共交通の利用を進めるべきなのですが、道路改善が公共交通の経営を圧迫するという矛盾があるのです。

本当に環境の改善を目指すなら、車の総数を制限する必要があることは明らかです。
これに手をつける政策をとらないと社会全体としては大きな損失を受けることになります。

安部政権の中で、道路特定財源の一般化が叫ばれています。
私にとってあまり賛成できる政策がない中で、唯一実現していただきたい政策ですが、自民党内部の圧力で実現が怪しいという話も出ています。

今こそ、車による環境破壊を自分の責任でもって改善していただきたいと思います。
そのためにも、税金を一般化し、車社会がもたらす不の部分に税金を投入していただきたいと思います。



Posted by 三和総合設計 at 07:45│Comments(0)
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