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2006年12月11日

3帖間のしあわせ

先日、お施主さんのところへ打合せに京都へ出掛けました。
お店をされているので、お店の中の休憩場所で打合せです。
3帖ほどのスペースに4人でプランについて、あれこれとお話させていただきました。
まさしく膝を突き合わせて・・・・
結構いいもんですね。この距離感。
プランニングをするとき、4人が話しするのには窮屈で狭いスペースということで、却下されそうですが、実際テーブルも置けて、大人4人座れるんですからねえ。
お施主さんのお人柄もあるんでしょうが、打合せもほのぼのとした感じで、なんかいい気分で終えられました

帰り道、なんかこの感覚なつかしいなあと思い返してみると、昔の自分の生活がそうであったことを思い出しました。
ずっと狭い家で育ってましたからねえ。
4畳半の一面の壁には食器棚、その向かい側の壁にはテレビとタンス。
真ん中にコタツを置いて、家族5人で食事をしたり団欒したり。
今から思うとそんな狭いスペースでよく生活してたなあと思います。
確かに狭くて暗くていやだったのですが、家族のその距離感がとてもなつかしい。

住まいを考えるときには、広い部屋で、それぞれが好きなことがのびのびできる空間ばかり追いかけてしまいますが、
こんな距離感の部屋があってもいいかも!と思います。
家のすべてがその距離感だとストレスになりますが・・・(実体験済みですしね)

昔は狭くて暗い家は絶対いや!と思っていたのに、
そのスペースがなつかしいなんて。
人間って勝手なもの・・・・

でも絶対にいやだと思っていることにも、
意外なメリットがあったりするのかもと思いました 。
狭さにも しわあせ があるような気がします



Posted by 三和総合設計 at 09:53│Comments(0)
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