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2006年12月20日

京都市の新景観政策に不満が相次ぐ

先日、ブログにも書きましたが京都市が建築物の高さや屋外広告物の規制を大幅に見直す新景観政策を導入しようとしています。

これに対し、影響を受ける不動産業界や広告業界から見直しを求める声が出てきています。
自民党の与党議員からも批判が出始めているようです。

この政策が進められることにより、影響が出るのはもちろんで、特に高さの制限に関しては既存不適格となる建物が出るため対策を考える必要がありますが、将来あるべき年の姿を考えるとどうしても実行しなければならない政策であると思います。

ヨーロッパの街は美しい。日本とどこが違うのでしょう。
日本や東南アジアのような不ぞろいで大きな広告物がないこと。
また、建物の大きさに統一感があり、色とかの統一も図られている。
こんなところでしょう。

こういった街を実現すれば、都市の価値はますます高まり、多くの文化遺産を持っている京都市にとっては理想の都市景観が得られるでしょう。

そんな政策に反対する理由のひとつに、高さの制限が実施されると資産価値が下がるというものがあります。
土地の価値をどれだけ大きな建物が建てられ、そこからどれだけ利益を得られるかとしか見ていないのですね。今の不動産業界の考え方です。

広告業界も大きな看板を屋上に上げて、企業から宣伝費をもらい金儲けをする。

こんな金儲け主義の方々により都市景観は破壊されているのです。
都市景観破壊をしている。社会的な財産価値を下げることにより、自分たちが金儲けをしているという自覚がまったくないのです。

こんな社会性のない日本の経済至上主義を古都京都がぶち破ってくれることを望んでいます。
京都市は職員の不祥事などが続いていますが、この政策だけは諸手を挙げて賛成したいと思っています。



Posted by 三和総合設計 at 07:48│Comments(0)
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