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2007年01月23日

食について思った事

娘がお腹の中にいた頃から、食については今までかなり鈍感だった私もいろいろ考えるようになりました。
もともと実家の母が食品を扱う会社に勤めていた事もあって、小さい頃から輸入の果物や野菜、添加物の入った食品をなるべく避け、和食中心の食生活だったのですが、その反動(?)で一人暮らしを始めてからは、安いもの、手軽なものについつい手が出てしまう・・・そんな食生活を送っていました。
でも、いざ自分に子供ができると、こんな私でも母が言っていた事をいろいろ気にするようになり始めたのです。

それを身をもって感じた時は、娘に母乳をあげていた頃。
産まれて3ヶ月くらいまではあまり母乳をよく飲む子ではなかったし、他の母乳育児のお母さん達に比べると、私の母乳生産能力(!?)が少ないように思え、
いろんなHPを見て『おいしい母乳』をあげる為に食生活を見直していました。
母乳はお母さんの血液からできているので、食べ物によって母乳の質や味が変わるそうなのです。
いろいろ調べた結果、甘いお菓子はダメ、脂っこいものもダメ、辛いものもダメ、大好きなコーヒーも控えましょう・・・。すすめられているのはシンプルな和食がほとんど。
あまりにもダメダメ!ばっかりだったので、
パスタを食べるイタリアのお母さんはどうなるの?辛いキムチを食べる韓国のお母さんは??アメリカのお母さん達はどうしてるの???
などと思った事もありましたが、日本人には日本食が向いているんだ!と自分で自分をなだめ、かわいい我が子の為、できる限りの事をやろうと思い、ストレスを感じない範囲で努力をしました。
その甲斐あってか、母乳生産能力もそれなりになり、離乳食が始まってホッとした頃、ついつい脂っこい物や甘い物に手を出す機会が増え始め・・・
気が付くと乳腺炎になってしまっていました。
乳腺炎・・・簡単に言うと、乳腺に母乳が詰まり炎症をおこした状態 といったところでしょうか。
お母さんの血液がサラサラ血からドロドロ血になると、母乳も同じ状況になるようで、食生活が変わるだけでこんなに影響が出るとは思ってもいませんでした。
治療に行った助産師さんからは
「何を食べるとここまでの状態になるか分かりませんけど・・・」
と皮肉たっぷりに言われてしまい、返す言葉もありませんでした。
おそらく体質によって違うと思うので、何を食べても私のような状態にならないお母さんもいらっしゃるとは思いますが、自分自身がここまで変わるとは本当に驚きでした。

最近では娘はバナナが大好きで、1日に1本は食べるのですが、その話を実家の母にすると、
「バナナは農薬がかかってるから先っぽと尾っぽの所は食べさせないようにしなさいよ」
と言われ、何の事か?とよく聞くと、
農産物の輸入の時に散布されるポストハーベスト農薬がパナナの先端部分に染込んでる可能性があるからその部分は食べさせないように。
という事らしいのです。
そんな事を言い出すと、世の中のみんなはどうなるの?みんな食べてるんだから大丈夫!と思ってしまいがちですが、
みんなが食べてるから大丈夫、みんな使ってるから問題ない!!
そんな時代はもう終わったように思います。10年先、20年先、孫やひ孫の世代まで本当に食べ続けて大丈夫なのか?
私のように食生活が変わっただけで体調に変化が出るのは本当に稀なパターンで、
今日、明日、影響が出るものではないだけに、先をきちんと考え判断し、選ぶ時代が来たのだと思います。

建物についても同じ事が言えます。
無垢材や化学物質の使われていないクロスを提案する中で、
「こんな物ばかり使っていたら、子供の免疫力がなくなるんじゃないの?」
と言われた事がありました。決してそんな事はありません。
農薬漬けの整った野菜を食べる事とクレームの少ない安くて早い建材を惜しげもなく使う事。
虫が食べてたり形が悪くても農薬をなるべく使わない野菜を食べる事と多少すき間が出来たり手間がかかっても、無垢材や化学物質の使われていないクロスを使う事。
同じような事だと思うのです。
建築に携わる者として、一つ一つをしっかり検証し、長い将来を見据えた提案をする。それが私達の仕事をする上でとても大切な事だと思っています。



Posted by 三和総合設計 at 08:11│Comments(0)
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