› 三和総合設計 木の住まいブログ › ミシンのおとり訪問販売

2007年02月18日

ミシンのおとり訪問販売

ミシンのおとり訪問販売が全国で問題になっているそうです。

新聞記事の折り込み広告にあった1万3800円のミシンを買おうと電話をすると、二人組みの営業マンが訪問して「安いミシンはうまく縫えない」といって35万以上もするミシンを売りつけたそうです。
一万円ちょっとのものを買おうとしているのに35万のものを売りつけられ契約してしまう。なぜなんだろうと思いますが、そのやり方に巧みさがあるのでしょうね。

こういった販売方法が「おとり広告」にあたるということで大手二社が行政処分を受けたそうです。

新聞記事には読者に向けて「おとり広告」見極めようと書いていました。
しかし、よく考えてみたら世間では「おとり広告」がほとんどではないですか。
特に住宅業界はひどいですよね。

昔からある手法では大手のハウスメーカーが展示ハウスを安く抽選で売りますと呼びかけて応募者の名簿を集めてガンガン営業を行なう方式がありましたね。
そのほかにも最近のし上がってきているTホームなどに代表されるように、ローコストを歌いながら実は工事に含まれない部分がたくさんあり、そこそこの値段になってしまうやり方。
大手ハウスメーカーもほとんどが本体価格という表現ですね。
住宅を建てようとする人は本体価格というと少なくともその費用で自分さえ贅沢しなければそこで生活できることをイメージすると思いますが、外部の給排水工事などは別途工事などとなっていて、そこで企業のつじつまが合うようになっています。

ミシンの訪問販売ほどの価格差はありませんが、「おとり販売」には違いありません。

以前にも書きましたが家電量販店の安売りの目玉は「展示品限り」が見えにくい大きさで書かれていますね。

消費者センターはひどいものを取り締まったり行政処分をするようですが、「おとり広告」の考え方のものはすべて処分するぐらいの覚悟でやってほしいと思います。

小さな企業はまじめにこつこつ。大きな企業はマスメディアを通じて、違法ぎりぎりで「おとり広告」や「誇大広告」。
こんなことでまともなものの販売が可能でしょうか。
大手の企業は同じものを購入するにも数をたくさん仕入れるからといって安く仕入れる。
販売先は本当はそんな安値で売ると採算が取れないので、小さな企業には高く売る。そんなやり方でバランスを取っています。

こんなことが続くと日本の世の中には、安いけれどだまし商品や中途半端な商品ばかりが流通してしまいます。いや、もうそうなってしまっています。

いつも書きますが、日本の良いところ。技術、まじめさなどですね。
そういう良さを捨て去った日本に何が残るのでしょうか。

平和で自立できる日本を作るためには、真っ当でない商売を一掃しなければなりません。
偽者の「美しい国」の言葉にだまされないようにしなければ、とんでもないことになってしまいます。



Posted by 三和総合設計 at 07:48│Comments(1)
この記事へのコメント

色々な電話での問い掛けが、激しいですねえ。

商売の勧誘には頭から「お断り」
こちらの営業妨害なので、他所にしたらと言います。

後は、こちらは無言で通し勝手に喋らせて、ガチャンこにします。

他人の商売には関係ないことにしないと大変だ。
のんびりしている高齢者は、引っ掛かるね。危ない危ない。

皆さん返事しないのが一番です。・・・・・・・・・・


Posted by 菅野 at 2007年02月18日 20:32
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。