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2007年02月19日

京町家まちづくりファンド

京町家まちづくりファンドってご存知でしょうか。

ファンドと聞くと何か金儲けのためのものかと考えてしまう方もおられるのではないでしょうか。
京町家まちづくりファンドとは京町家を保全するため工事費を助成する仕組みのようです。
新聞記事によると、その助成を受けた第一号の改修工事が完成したそうです。

このファンドは財団法人京都市景観・まちづくりセンターが、京町家を保全するために寄付金を募り町家の外観改修工事費の一部を最大500万円を目安に助成する制度だそうです。
今回の第一号の建物では、屋根瓦や建具、格子の修理などが行なわれたそうです。

外観の修理に500万の助成ってすごいですね。
でも希望者が多数になれば本当に続くのでしょうか。
こういうことをきっかけに、助成なしでも価値を感じでくれる方が増えれば良いのですが。

町家の保全で気をつけて欲しいことがあります。
耐震改修です。
町家の保全や保存運動を行なっている方の中には、町家の雰囲気だけに惹かれている方も多くおられます。

京町家は建設されてもう何年も経っているものが多いのですが、建物のメンテナンスも必要ですし、近年起こるかもしれない大地震に対しての備えを怠ってはならないと思います。
近年の住宅のように、地震などを恐れ対策は立てているが耐久性の短い建物も良くないのですが、耐久性の長い町家の良さだけに目が行って、耐震性などが充分考慮されないのも問題です。

どちらにしてもバランスの取れた建物が大事ですね。

安心、安全のほかに潤いのある生活ができる町家の活用がどんどん進めばいいですね。



Posted by 三和総合設計 at 07:12│Comments(0)
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