
2007年03月29日
格差社会
格差社会の問題が取り上げられています。
私たちの建築関連でも大きな格差が存在します。
しかも、この格差は単なる格差ではなく、建てられる建物の良否にも大きな影響を与えます。
建築関連業の中で、今、一番虐げられているのは職人さんたちでしょう。
でも、建築物を作るときに一番大事な人は職人さんです。職人さんなしでは何もできません。高いところでの作業、過酷な条件での作業、丁寧な現場作業、どれひとつなくなっても良い建物はできません。
しかし、その人件費はどうでしょうか。
お役所が決めている労務単価。職人さんの一日の単価は高くて2万円。
それが、最近の過当な競争の中で半分ぐらいまで落ち込んでいるケースもあります。
一般の人々は一月20日ぐらい働きますよね。そうすると月の収入が20万。年収が240万。ということになってしまいます。
しかも、自分たちの車や携帯電話、道具などの経費も込みの話です。
そんなことでよい仕事ができるでしょうか。
もともと決められている一日2万円、月に25日働くとしても年収600万。しかも経費込みです。
こんな単価を決めているお役所の方々はいくらの年収をもらっているのでしょうね。
有給休暇もあり、ボーナスもあり、制服や事務用品も支給され、エアコンの効いた快適な環境で仕事をしてですよ。
こんなにひどい条件で働いている職人さんたちに支えられてつくられている住宅の価格がまだ高いと思われているし、確かに自分たちの年収で建てることは難しい。
何かこの日本の仕組みが間違っているのですね。
この状況を改善するためには、虚業にお金を払わない仕組みをつくる必要があります。
みなさん大手の木造ハウスメーカーが自分たちで施工をしていないことを知っていますか。
下請けに出していることぐらい知っているよという方も多いと思いますが、実は下請けではありません。
大手のハウスメーカーの仕事を一手に請け負う下請け工務店がいて、その孫受けで地元の職人さんたちが仕事を請けています。
ある程度の下請けは仕方が無いとしても、中間の工務店は必要ありませんよね。
しかし、そのような工務店を置かないとうまく廻って行かないほど、メーカーは肥大化しているのです。
そんな無駄な部分にたくさんのお金を払って、一番大事な職人さんの費用にお金が払われていないのが実情です。
ですから、今の日本では虚業(本当はなくても問題ない)の部分に働いている人はそれなりの収入があって、実業の部分に働いている人は苦しい思いをさせられています。
そんな自由競争の社会が日本の目指すべき将来なのでしょうか。
建材や設備のメーカーも大量に商品を買ってくれるメーカーなどには極端に安く商品を提供します。
それでも採算をあわさなければなりませんから、小さな工務店などにはあまり値引きをしません。
こんな中で競争して行かなければならない大工工務店は大変です。
しかし、大手ハウスメーカーの価格は決して安くありません。むしろ高いぐらいです。
結局、虚業の部分にたくさん費用を払っているのです。
まじめに働いてお金がたまることはほとんどなくなりました。
ホリエモンを代表とする虚業を本業とする人たちがお金儲けに走っていますが、一般の一流企業もよくよく考えてみると虚業ではありませんか。
自分たちが働いている世界の中で本当に必要な会社でしょうか。
もっと、自分たちの頑張りが直接社会に反映され、それがより良い日本を作ることができるような社会になって欲しいと思っています。
私たちの建築関連でも大きな格差が存在します。
しかも、この格差は単なる格差ではなく、建てられる建物の良否にも大きな影響を与えます。
建築関連業の中で、今、一番虐げられているのは職人さんたちでしょう。
でも、建築物を作るときに一番大事な人は職人さんです。職人さんなしでは何もできません。高いところでの作業、過酷な条件での作業、丁寧な現場作業、どれひとつなくなっても良い建物はできません。
しかし、その人件費はどうでしょうか。
お役所が決めている労務単価。職人さんの一日の単価は高くて2万円。
それが、最近の過当な競争の中で半分ぐらいまで落ち込んでいるケースもあります。
一般の人々は一月20日ぐらい働きますよね。そうすると月の収入が20万。年収が240万。ということになってしまいます。
しかも、自分たちの車や携帯電話、道具などの経費も込みの話です。
そんなことでよい仕事ができるでしょうか。
もともと決められている一日2万円、月に25日働くとしても年収600万。しかも経費込みです。
こんな単価を決めているお役所の方々はいくらの年収をもらっているのでしょうね。
有給休暇もあり、ボーナスもあり、制服や事務用品も支給され、エアコンの効いた快適な環境で仕事をしてですよ。
こんなにひどい条件で働いている職人さんたちに支えられてつくられている住宅の価格がまだ高いと思われているし、確かに自分たちの年収で建てることは難しい。
何かこの日本の仕組みが間違っているのですね。
この状況を改善するためには、虚業にお金を払わない仕組みをつくる必要があります。
みなさん大手の木造ハウスメーカーが自分たちで施工をしていないことを知っていますか。
下請けに出していることぐらい知っているよという方も多いと思いますが、実は下請けではありません。
大手のハウスメーカーの仕事を一手に請け負う下請け工務店がいて、その孫受けで地元の職人さんたちが仕事を請けています。
ある程度の下請けは仕方が無いとしても、中間の工務店は必要ありませんよね。
しかし、そのような工務店を置かないとうまく廻って行かないほど、メーカーは肥大化しているのです。
そんな無駄な部分にたくさんのお金を払って、一番大事な職人さんの費用にお金が払われていないのが実情です。
ですから、今の日本では虚業(本当はなくても問題ない)の部分に働いている人はそれなりの収入があって、実業の部分に働いている人は苦しい思いをさせられています。
そんな自由競争の社会が日本の目指すべき将来なのでしょうか。
建材や設備のメーカーも大量に商品を買ってくれるメーカーなどには極端に安く商品を提供します。
それでも採算をあわさなければなりませんから、小さな工務店などにはあまり値引きをしません。
こんな中で競争して行かなければならない大工工務店は大変です。
しかし、大手ハウスメーカーの価格は決して安くありません。むしろ高いぐらいです。
結局、虚業の部分にたくさん費用を払っているのです。
まじめに働いてお金がたまることはほとんどなくなりました。
ホリエモンを代表とする虚業を本業とする人たちがお金儲けに走っていますが、一般の一流企業もよくよく考えてみると虚業ではありませんか。
自分たちが働いている世界の中で本当に必要な会社でしょうか。
もっと、自分たちの頑張りが直接社会に反映され、それがより良い日本を作ることができるような社会になって欲しいと思っています。
Posted by 三和総合設計 at 07:07│Comments(0)