
2007年05月27日
本物の職人
今日の京都新聞の「よし笛」というコーナーに「本物の職人」という記載がありました。
記事を書いているのは桧皮葺師・?葺師の原田多加司氏です。
内容は、最近の大工や左官職人の仕事はプラモデルを組み立てることや工業化住宅の補完作業が中心となっていて、熟練技術者は必要なくなっており、ちゃんとした職人が激減しているというものです。
また、工業社会では多品種少量生産に移行する過程で熟練した工場労働が見直され、大企業がなし得なかった先端の技術の分野で成果を挙げる例も見られるようになったが、建築の世界は元受け、下請け、孫受けという重層構造の中で熟練技術再評価の動きがあまり進んでいないことが書かれています。
さらに、熟練技術で成果を挙げるためには工場主自らが技術者であることの重要性を上げておられます。
私もこの考え方に同感です。
会社の経営者はお金儲けをひたすら考えることということになってしまっていますが、この傾向は経営者が職人や技術者でないことが大きな原因だと思います。
職人や技術者出なければ、買主によく見えて手を省いたものを提供するのは平気になってしまうでしょう。
最近では職人の技術を活かしたことを前面に押し出している会社もありますが、実際は内部の職人から自分たちの仕事をわかってもらっていないという声を聞くこともあります。
これも自分が職人という立場に身をおいていないからでしょうね。
買主には職人の技と言っておきながら、実際は下請け職人に値引きを迫り、それによって会社経営を進めていく。
職人の技もひとつの営業手段でしかないのですね。
最近、特に思うようになってきました。
職人が代表をしておられる工務店と一緒に仕事をしたいと。
その工務店はお客さんはもちろん、仕事を担当する職人さんにも気を使います。
そういった中で安くてよい家という幻想は表現できませんが、「まっとうな家」は必ず実現できると思います。
私たちは、設計を本業としています。
私たちも職人です。
そういった技術の集まりで家を建てる。これが本当の姿だと思っています。
中途半端な技術の集まりでも確かに住まいは建っています。
どこかを省いても「いい家」が建っているように見えます。
しかし、長い年月を経て初めて違いが出てきます。
住まい造りを進める中で、建設の職人さんたちが出来ない仕事である「設計」を担当しているのが私たちです。
私たちも「本物の職人」をさらに追及していきたいと思います。
記事を書いているのは桧皮葺師・?葺師の原田多加司氏です。
内容は、最近の大工や左官職人の仕事はプラモデルを組み立てることや工業化住宅の補完作業が中心となっていて、熟練技術者は必要なくなっており、ちゃんとした職人が激減しているというものです。
また、工業社会では多品種少量生産に移行する過程で熟練した工場労働が見直され、大企業がなし得なかった先端の技術の分野で成果を挙げる例も見られるようになったが、建築の世界は元受け、下請け、孫受けという重層構造の中で熟練技術再評価の動きがあまり進んでいないことが書かれています。
さらに、熟練技術で成果を挙げるためには工場主自らが技術者であることの重要性を上げておられます。
私もこの考え方に同感です。
会社の経営者はお金儲けをひたすら考えることということになってしまっていますが、この傾向は経営者が職人や技術者でないことが大きな原因だと思います。
職人や技術者出なければ、買主によく見えて手を省いたものを提供するのは平気になってしまうでしょう。
最近では職人の技術を活かしたことを前面に押し出している会社もありますが、実際は内部の職人から自分たちの仕事をわかってもらっていないという声を聞くこともあります。
これも自分が職人という立場に身をおいていないからでしょうね。
買主には職人の技と言っておきながら、実際は下請け職人に値引きを迫り、それによって会社経営を進めていく。
職人の技もひとつの営業手段でしかないのですね。
最近、特に思うようになってきました。
職人が代表をしておられる工務店と一緒に仕事をしたいと。
その工務店はお客さんはもちろん、仕事を担当する職人さんにも気を使います。
そういった中で安くてよい家という幻想は表現できませんが、「まっとうな家」は必ず実現できると思います。
私たちは、設計を本業としています。
私たちも職人です。
そういった技術の集まりで家を建てる。これが本当の姿だと思っています。
中途半端な技術の集まりでも確かに住まいは建っています。
どこかを省いても「いい家」が建っているように見えます。
しかし、長い年月を経て初めて違いが出てきます。
住まい造りを進める中で、建設の職人さんたちが出来ない仕事である「設計」を担当しているのが私たちです。
私たちも「本物の職人」をさらに追及していきたいと思います。
Posted by 三和総合設計 at 07:28│Comments(0)