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2007年07月08日

地球温暖化対策まったなし

新聞報道によると、京都市の東寺で地球温暖化防止を呼びかけるYMOのコンサートが開催されたようです。

このイベントはゴア前米副大統領らが提唱し、8ヶ国9ヶ所で開催され収益は環境保護目的に使われるそうです。
地球温暖化対策を考えるために、エネルギーを使ってコンサートなどを開く、少しおかしな気もします。

地球温暖化対策は、イベントで訴えているぐらいのレベルではだめな状態だと思います。
もちろん、そうやって国民に訴えていかなければ伝わらないのでしょうけれど、もっと将来の目標を考え、それに向けて着実に進めていくというやり方でないと難しいと思います。

いつも省エネルギーを考えうるとき、個人個人が省エネ考えましょうという話になるのですが、もちろんそれは必要なのですが、それを上回る勢いでエネルギーの無駄遣いがされていきます。

何よりも、省エネを考えても生きていける社会をつくることが最優先です。
自動車に乗るよりも自転車に乗るほうが省エネであることは誰でもわかりますが、それが出来るような社会形態になっていない。
むしろそれに反する形の社会へと突き進んでいます。

企業経営でも、安さと速さを求められます。
そうすると、車に乗っていろいろな場所を効率的に回るしかないのです。
一方でそういうやり方をを求めながら、省エネを求める。そういうところに無理があります。
出来る限り努力すればよいのではという状況ではありません。

住宅にしても同じです。
地球温暖化対策を考えるなら、近くの山の木を使って家を建てる。これしかありません。
それははっきりわかっていることですが、どうしても進めることが出来ません。

また、近くの山の木で家を建てることを進めている人たちの中にも、それを営業活動の手段に使っているだけで、どんどん家を建てましょうといった企業の拡大のために使っている場合もあります。

地球温暖化対策に対しては長い先を考えたビジョンが必要です。
今の社会のように、利潤を追求することが最優先でなく、社会のあるべき姿を追求することが重要です。
近くの山の木を使った住まい造りについても同じことです。

単に疲弊した林業の再生とか仕事が少なくなった地域工務店を救うためではなく、社会のあり方を考える中での「近くの山の木を使う運動」出なければなりません。

とりあえず、地球温暖化対策に対しては、省エネ意識を持つことは大事ですが、一歩進めて、今の自分の置かれた状況そのものをもう一度考えてみることが大事です。
それを考えて行動を起こそうとしても、社会が受け入れてくれません。
そう考えると、そういった社会を実現できる政策というのが大事になります。

近々、参議院選挙があります。
地球温暖化と選挙。一見、大きな関係がなさそうに思えますが、地球温暖化対策に一番大事なイベント?ではないでしょうか。



Posted by 三和総合設計 at 06:32│Comments(0)
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