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2007年08月09日

塩梅加減(あんばいかげん)

最近、3ヶ月ほど前から土鍋でご飯を炊いています。
土鍋で炊くとおいしいとは聞いていたので、いつかはと思っていたのですが、
やはり仕事をしている身なので、タイマーセットができる手軽な電気炊飯器とはなかなか縁が切れませんでした。



でも今の電気炊飯器も長く使っているので、どうも調子がよくない。
ごはんがおいしくない。
買い換えようかとカタログを見ても、どれがいいのかわからないし、良さそうなのは高いし・・・・
いいものでも電気炊飯器は、パッキンなどの消耗や劣化で、だんだんおいしく炊けなくなる・・・最初はいいけどあとは・・・ガマン?といった感じ。
なんか工業化製品の家みたいなもののような感じなので思い切って止めました。

最初は、お鍋用の大きな土鍋で炊いていましたが、ちょっとコンロを占領しすぎになるので、ごはん炊き用の土鍋を購入。
地元信楽焼きのものを。
値段も1万円弱だったので電気炊飯器よりグッと安く買えました。
で、味はというと、とってもおいしい!
手間はというと、思っていたほどというより、かなり簡単。
土鍋でごはんなんて、とても私には無理かもと思っていましたが・・・・
何でもやってみるもんです。
家族全員すっかり土鍋ご飯にはまっています。




おいしさも格別ですが、毎日炊いている私にとって、別の楽しみもあります。
炊き方のちょっとした加減でおこげもつくることもできるし、硬さも調整できる。
このちょっとした加減を自分でコントロールできることが意外とおもしろい。
おまかせの電気炊飯器では味わえない楽しみです。

自分で塩梅(あんばい)を加減ができることって、便利な世の中になればなるほど少なくなっているんですよね。
せっかく手も足も頭もある人間に生まれて、自分で加減することを忘れてしまっていいのかなと思います。

住まいも一緒。
手や足や頭・・・・からだ全体で感じられる住まいの方がいいし、自分で塩梅加減できる住まいの方が絶対楽しい。
木の床の傷具合も、汚れ具合も暮らしの中で生まれたもの。
ひどく傷んできたと思ったら自分で修理したりして手を加えてあげる。

自分で塩梅加減することを手間と考えるか、楽しみと考えるか違いなんですよね。
食べ物も住まいも塩梅加減がわかる人でありたいし、そんな暮らしをするように心がけて行きたいと思います。




さて、昨日はびわこ大花火大会。
例年通り、我が家の居間からのんびり花火鑑賞です。




窓を開けて、心地よい夜風を感じながら・・・・
あー今年も元気で見れてよかったなあと感謝です。 



Posted by 三和総合設計 at 09:46│Comments(0)
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