
2007年10月12日
ミサワ対決
日本住宅新聞によると、ミサワホームの元社長の三沢千代冶氏が、国産材の5寸角を使用した工法で工務店業界をまわり、「一緒にやりませんか」と勧誘しているそうです。
同氏は日本に輸入材を主とした木質プレハブ住宅を持ち込んだ人で、今の住宅業界をおかしなものにした張本人だと思います。
その方が、プレハブ工法や外材、ハウスメーカーの問題を本当に反省しているならば良いのですが、どうやら「プレハブ住宅は頭打ちだ」「大手住宅は頭打ちだ」と指摘しているそうで、本当に反省しているのではなくミサワホームのやり方ではお金儲けができなくなったというように考えているだけのようです。
そもそも日本の住宅がおかしくなっている(一般の人はそう思っていないかもしれませんが)のは、住宅を金儲けの対象としたからです。
工法そのものが問題なのではありません。
ツーバイフォーにしてもプレハブ住宅にしても、耐久性のことを考えないなら湿気の多い日本でも問題ないと思います。
最初から短い利用期間を考えた住宅として一部の住宅に採用されるのなら問題はないと思いますが、ハウスメーカーなどの宣伝により、あまり正確な情報が住まい手の方に伝わっていないことが問題なのです。(もともとプレハブは選挙事務所などのように短期間の利用や再利用にメリットがある工法なのです)
むしろ工法よりも、住宅を商品として儲けようとする企業の存在が問題なのです。
儲けるということとお金をいただくということは同じことではありません。
大手企業は住宅を対象とし、利益の追求を行います。数を追い、できるだけ安く造ったものを高く売る。このようなやり方が問題で、地場の工務店ができるだけ良いものを住まい手に提供し、その対価をいただくというのと訳が違うのです。
そういっても最近では地場の工務店でもお金儲けに奔走している工務店も増えてきました。
元気の良い工務店ほどその傾向が強いように思います。
今回の三沢氏が在来工法を引っさげて工務店業界をフランチャイズ化しようとしている。
まじめな、しかし弱っている工務店の弱みに付け込み、ますますおかしな住宅産業に陥らせようとしているとしか私には思えません。
住宅新聞では、「業界筋では三沢対決が始まったのではという見方が出ている」と結んでいますが、地場の工務店さんがだまされないように願いたいものです。
私の廻りにも大手のS林業のフランチャイズに参加し、まったくメリットがなく退会した工務店がいます。
フランチャイズに入らなくても、やる気と工夫のある工務店は必ず住まい手に受け入れられます。
逆にそうでない工務店はフランチャイズに入っても、芽が出ることはなく、高いフランチャイズ費用をむしりとられるだけなのです。
同氏は日本に輸入材を主とした木質プレハブ住宅を持ち込んだ人で、今の住宅業界をおかしなものにした張本人だと思います。
その方が、プレハブ工法や外材、ハウスメーカーの問題を本当に反省しているならば良いのですが、どうやら「プレハブ住宅は頭打ちだ」「大手住宅は頭打ちだ」と指摘しているそうで、本当に反省しているのではなくミサワホームのやり方ではお金儲けができなくなったというように考えているだけのようです。
そもそも日本の住宅がおかしくなっている(一般の人はそう思っていないかもしれませんが)のは、住宅を金儲けの対象としたからです。
工法そのものが問題なのではありません。
ツーバイフォーにしてもプレハブ住宅にしても、耐久性のことを考えないなら湿気の多い日本でも問題ないと思います。
最初から短い利用期間を考えた住宅として一部の住宅に採用されるのなら問題はないと思いますが、ハウスメーカーなどの宣伝により、あまり正確な情報が住まい手の方に伝わっていないことが問題なのです。(もともとプレハブは選挙事務所などのように短期間の利用や再利用にメリットがある工法なのです)
むしろ工法よりも、住宅を商品として儲けようとする企業の存在が問題なのです。
儲けるということとお金をいただくということは同じことではありません。
大手企業は住宅を対象とし、利益の追求を行います。数を追い、できるだけ安く造ったものを高く売る。このようなやり方が問題で、地場の工務店ができるだけ良いものを住まい手に提供し、その対価をいただくというのと訳が違うのです。
そういっても最近では地場の工務店でもお金儲けに奔走している工務店も増えてきました。
元気の良い工務店ほどその傾向が強いように思います。
今回の三沢氏が在来工法を引っさげて工務店業界をフランチャイズ化しようとしている。
まじめな、しかし弱っている工務店の弱みに付け込み、ますますおかしな住宅産業に陥らせようとしているとしか私には思えません。
住宅新聞では、「業界筋では三沢対決が始まったのではという見方が出ている」と結んでいますが、地場の工務店さんがだまされないように願いたいものです。
私の廻りにも大手のS林業のフランチャイズに参加し、まったくメリットがなく退会した工務店がいます。
フランチャイズに入らなくても、やる気と工夫のある工務店は必ず住まい手に受け入れられます。
逆にそうでない工務店はフランチャイズに入っても、芽が出ることはなく、高いフランチャイズ費用をむしりとられるだけなのです。
Posted by 三和総合設計 at 08:14│Comments(1)
この記事へのコメント
ミサワ千代治氏は業界の極悪人でした。
豪華カタログ販売=住宅展示場を、普通カタログ作製に使いますが、ミサワは工場に緑をいっぱい植え、写真撮影のためだけの家を建て、最高のカタログをつりました。(現在は全メーカーが行っている)
ひまわりの家=太陽の日差しに向けて動く家を発案
自然エネルギーの家=地下水をくみ上げ冷房に使い、汚れた水を又地下に戻すというとんでもない家
24時間アフターサービス=常に24時間体制で、下請け業者は悲鳴をあげた。
デーラー方式=メーカー→下請けではなく、メーカー→デーラー→下請けを作った。問題がメーカーの及ばない仕組みをつくった。 続く
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COMMENT:
AUTHOR: ふるかわです
EMAIL: sumai-hurukawa@basil.ocn.ne.jo
DATE: 10/12/2007 12:43:35
センチュリーハウジングシステム=内装を天井勝ちにして、自由に間取りが変更できるシステム。家が100年もつことではない。福田首相が提案している200年住宅の先駆け
1000万住宅=基本仕様はデーラー粗利ゼロ。追加工事でデーラーは利益を取ってくれというシステム
Mウッド=木材を真空加圧し、強度を高めるもの。林業界は絶賛した。
ミサワホームを首になったので、年金生活で暮らしておけばいいものを。又被害者が続発しそうですね。
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COMMENT:
AUTHOR: 岩波正
DATE: 10/13/2007 08:15:28
ハウスメーカーの持つ問題点。
これを理解できない社会が今の日本ですね。
大手企業の製品は良い物だという思い込みや刷り込みがすごい。自分でものを考えない国民にいつの間にかなってしまったのでしょうか。
大手企業のやり方は、地域の仕組みをぶっ壊し、国民にはだましのような製品を提供し、儲からなくなればあっさり転進する。こういった仕組みがなぜ国民に受け入れられるのか私にはわかりません。
すでに壊れかけている地域の大工工務店ですが、これ以上荒らさないでほしいと思っています。
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COMMENT:
AUTHOR: ぉぃぅ
DATE: 12/01/2007 11:26:42
以前コメントしたことを,ブログにとりあげていただき,ありがとうございます。
ここ数ヶ月,いろいろなことで忙しく,あまりネットができてませんで,今頃気づいた次第です。
それにしても,昔の日本の家が200年続いたから,自分のとこの集成材の家も200年住宅だってゆうのは,どれだけ顔の皮が厚いのかなぁと思います。
特別背任を問うた方が良かったように思うのですが,銀行団もトヨ○ホームも,足元見られたんでしょうか。
Posted by ふるかわです at 2007年10月12日 12:43