› 三和総合設計 木の住まいブログ › 中学生を対象とした町づくり授業

2006年06月21日

中学生を対象とした町づくり授業

滋賀県守山市は都市計画マスタープランの見直し作業を進める中で、中学生を対象に町づくり授業を開いたり、市民から意見を聞く住民会議の開催を予定しているようです。

中学生に町づくりを理解していただく、いいことですね。日本の教育にすごく欠けていることだと思うのです。もう一つ欠けているのは住教育ですね。
いずれにしても、日本の教育は知識の詰め込みで、自分で何が本当に正しいのか、どうあるべきなのかを考えることがほとんどなされていません。
そのため、大人になっても何が良いのかという判断をするときに、自分で的確な判断ができずに、TVのコマーシャルや声の大きさに影響された判断をせざるを得なくなってしまっているように思います。

また、地域や町づくりを考えることは、社会のあり方のなかで自分を考えるということができるようになりますね。
お金さえあれば良いと今の日本人が思っている訳ではないのでしょうけれど、お金を元に判断するしか基準を持っていないのも事実ではないかと思います。
社会のあり方、街のあり方、家庭のあり方、その中での自分のあり方というような順序でものを考えるようになると、より住みよい日本になるのではないでしょうか。

大学の卒論を書くときに、都市計画を専攻しましたが、日本はヨーロッパに比べ都市計画という考え方に大きな違いがありました。
日本の都市計画は、道路や河川の改修など、公共の施設だけを考える。ヨーロッパなどはそこに住む人の生活を中心に考える。ですから、都市計画のプラン策定などに住民参加は当たり前で、住民の合意がなければ何年かかかってもプランは進められません。
日本もやっと住民の意向を踏まえた都市計画を進めようというところが出てきたのですね。
まだまだこのような動きをする市町村は少ないのですが、ヨーロッパに比べて半世紀ほど遅れていますがそのような気運が出てきているのですね。

できれば、町だけでなく、山の現状にも住民が感心を持っていただけるような動きがもっと進められるとよいのですが。


doblogのメンテナンスのおかげで下降していたランキングもやっと回復傾向です。
まだ、初期画面のみだれがあり、見づらい点がありますが、これからも皆さん応援お願いします。
地域材を使い、自然素材を使い、職人や技術者の技能を生かす住まいづくりを進める私たちとしては、工業化、省力化などの住宅には負けたくありません。
ブログランキングでも、目指せTホーム越え!です。



Posted by 三和総合設計 at 07:09│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。