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2006年10月19日

県指定史跡のエノキを守るためにニレを伐採

旧中仙道沿いに唯一現存する「今宿一里塚」のエノキを守るため、脇に生えているニレが伐採されたようです。

エノキは、昔から一里塚として植えられていたようですね。
私は、設計事務所を主宰する傍ら、「端材工房」という木のおもちゃや小物づくりをしています。
端材工房は、いろいろな樹種を扱っているのが特徴ですが、もちろんエノキもニレもあります。
エノキは建材としてはあまり良材でなく、建材や家具材としてはほとんど出回っていません。ニレのほうが少し流通しているかなといったとこころです。
ニレも、ニレとして使われるのではなく、着色して欅の代用品として使われたりしています。
史跡の木の成長を阻害する邪魔者扱いされたり、偽者として使われたり少し悲しいですね。

いろいろな木材を扱っていると、それぞれの良さが見えてきます。
欅のようにぱっと見て豪華に見えるものもありますが、それぞれの木の特徴を生かして昔の製品は作られていました。
文字通り「適材適所」です。

今回の新聞記事を読んで、史跡のエノキを守るために、ニレを切ることに対し、何のためらいもない書き方に少しかわいそうな思いを感じました。



Posted by 三和総合設計 at 06:33│Comments(0)
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