2010年04月03日
またまた耐震偽装?
今朝の新聞記事によると、大阪の建築士が構造計算書の偽装を行ったようです。
姉歯事件以来、建築確認申請が停滞しましたが、審査が強化されているなかで、またまた構造計算書の改ざんが行われたようです。
手口は、構造計算書のプログラムから再検討を要する警告が出ている部分を印刷されたものから消すという単純な手口のようです。
問題が発覚した建物は3階建の鉄骨アパートのようで、この建築士が関わっている建物は鉄骨の2~3階の建物が殆どのようです。
どこかのメーカーか賃貸アパート業者の物件なのでしょうか
姉歯事件の時も同じように書きましたが、建築士が耐震を偽装してもあまり得はありません。
この建築士は再計算するのが面倒だったと話しているようですが、もしそうだとしたら、特に安い費用で仕事を受けているのか、それともやはり発注者のほうから小さな部材でOKになるように追求されているのか。
その背景もしっかりと確認しなければなりません。
そもそも、建築基準法は建物の守るべき最低基準を定めたものです。
構造計算も建築基準法に基づいてなされる行為ですが、建築基準や構造計算基準をぎりぎりクリアーするような設計をすること自体が問題なのです。
構造計算は、設計者がこの建物はこれぐらいで良いだろうと考えたものに対し、確認の意味で行う作業です。
しかし、マンションやアパートになると利益の追求というものがついてきますので、どうしても建築基準法のぎりぎりを狙った設計になってしまいます。
本来、余裕を持たせた設計をすべきなのですが、そういうちゃんとしたことをしようとする構造設計者には仕事が少ないということになってしまいます。
建物で利益を上げようとする行為がなくならない限り、同じようなことはこれからも起こるでしょう。
また、ここでしっかり考えておかなければならないことは、建築基準法ぎりぎりで設計、計算された建物は耐震偽装された建物と紙一重である場合もあるということです。
法律で決められた内容をクリアーするということと、建物をちゃんと設計するということは別のものです。
逆に法律がおかしいケースもあります。
法律を守って設計するとムダに多くの費用を掛けなければならないことになってしまう場合もあります。
住まい手の方々はどうやって設計者を選べば良いのでしょうね。
設計者と何度もあってその人の考え方を良く知るしか方法はないかもしれません。
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姉歯事件以来、建築確認申請が停滞しましたが、審査が強化されているなかで、またまた構造計算書の改ざんが行われたようです。
手口は、構造計算書のプログラムから再検討を要する警告が出ている部分を印刷されたものから消すという単純な手口のようです。
問題が発覚した建物は3階建の鉄骨アパートのようで、この建築士が関わっている建物は鉄骨の2~3階の建物が殆どのようです。
どこかのメーカーか賃貸アパート業者の物件なのでしょうか
姉歯事件の時も同じように書きましたが、建築士が耐震を偽装してもあまり得はありません。
この建築士は再計算するのが面倒だったと話しているようですが、もしそうだとしたら、特に安い費用で仕事を受けているのか、それともやはり発注者のほうから小さな部材でOKになるように追求されているのか。
その背景もしっかりと確認しなければなりません。
そもそも、建築基準法は建物の守るべき最低基準を定めたものです。
構造計算も建築基準法に基づいてなされる行為ですが、建築基準や構造計算基準をぎりぎりクリアーするような設計をすること自体が問題なのです。
構造計算は、設計者がこの建物はこれぐらいで良いだろうと考えたものに対し、確認の意味で行う作業です。
しかし、マンションやアパートになると利益の追求というものがついてきますので、どうしても建築基準法のぎりぎりを狙った設計になってしまいます。
本来、余裕を持たせた設計をすべきなのですが、そういうちゃんとしたことをしようとする構造設計者には仕事が少ないということになってしまいます。
建物で利益を上げようとする行為がなくならない限り、同じようなことはこれからも起こるでしょう。
また、ここでしっかり考えておかなければならないことは、建築基準法ぎりぎりで設計、計算された建物は耐震偽装された建物と紙一重である場合もあるということです。
法律で決められた内容をクリアーするということと、建物をちゃんと設計するということは別のものです。
逆に法律がおかしいケースもあります。
法律を守って設計するとムダに多くの費用を掛けなければならないことになってしまう場合もあります。
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Posted by 三和総合設計 at 08:38│Comments(0)
│変だぞ!今の住まいづくり(正)