› 三和総合設計 木の住まいブログ › 変だぞ!今の住まいづくり(正) › 住宅エコポイント工事対象期間の短縮

2011年05月14日

住宅エコポイント工事対象期間の短縮

皆さんもご存知の方も多いと思いますが、住宅エコポイントの工事対象期間が短縮されました。住宅エコポイント工事対象期間の短縮

詳しくはこちらのお知らせをご覧下さい。

建物の省エネ化を計ることは大切なことです。
今回のエコポイントの制度はいろいろな意見もあろうかと思いますが、国民に建物の省エネ性を考えていただくことに少しは役立ったと思います。

でも、今回の工事期間短縮は国民の省エネに対する意識がすごく上がったからだというばかりではありません。
あまりにお得な制度すぎたからだと思います。

まったく省エネに対応していなかった住宅ならエコポイントの要求する仕様はハードルがすごく高いのですが、そこそこ断熱などをしっかりしていた住宅は、少し仕様をあげるだけでエコポイントの仕様をクリアーできる。
そうするといただくお金よりもかけるお金のほうが少なくて済みますし、さらに建物の仕様が良くなる。

こんな制度は使わないほうがおかしいほどです。

でも対象工事期間の短縮は、着工時期が早まるだけで、エコポイントの交換する時期は変わらない。
そうすると確認申請さえおりて着工していればまだだいぶ余裕はあることになります。

建物の省エネ性については、断熱材やサッシの性能だけで決まるものではありませんが、今、日本で普通に建てられている住宅であれば断熱性を上げることは不利になることはまったくありません。
今、住宅の計画をされている方なら是非とも駆け込みでも考えられたほうがお得だと思います。

もちろん、日本全体のエネルギーの消費を抑えるのにも役立ちます。

エコポイントは30万円相当の価値がもらえることになっていますが、私が建てようとしている家はそれでもハードルが高いという人。
その家はあまりに断熱性能が低すぎるか、それとも依頼する工務店が高く取りすぎなのかのどちらかだと思います。

あまりに断熱性能が低い家は考え直したほうが良いと思います。
家の結露が起こったり、冬はすごく寒かったり、毎月の光熱費が高くついたり、ほとんど良いことはないとおもいます。

さあ、エコポイントが終わったとき、どうなるのでしょう。
住宅はもとの断熱性能に戻ってしまうのでしょうか。

できれば、断熱材やサッシ、ガラスの価格が安くなって省エネ性能の良い家に皆が住めるようになってほしいと思います。

エコポイントの制度は終わっても、違った形で省エネが進められるような新しい制度を政府は進めてほしいと思います。
そのときは、単純に断熱性能だけでなく、製造時のエネルギーや廃棄時のエネルギー、建物の耐久性、住む方の住まい方なども総合的に考えた制度であってほしいと思います。


人気ブログランキング参加中。
 ↑ の部分をポチッと押していただくだけでOKです。
    クリックお願いします。


同じカテゴリー(変だぞ!今の住まいづくり(正))の記事画像
琵琶湖大橋の有料継続
原発再稼動と経済活動
そろそろ目を覚まさなければ
マイナンバー制度
震災から丸四年
悪貨は良貨を駆逐する
同じカテゴリー(変だぞ!今の住まいづくり(正))の記事
 琵琶湖大橋の有料継続 (2015-06-06 07:38)
 原発再稼動と経済活動 (2015-04-15 08:00)
 そろそろ目を覚まさなければ (2015-03-18 07:51)
 マイナンバー制度 (2015-03-14 08:21)
 震災から丸四年 (2015-03-11 07:58)
 悪貨は良貨を駆逐する (2015-03-02 19:22)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。