2011年05月23日

暮らしにもっと木材を!

一昨日、昨日と東近江市(旧湖東町)で開催されている「ヘムスロイド村まつり」「端材工房」で出店してきました。暮らしにもっと木材を!

ヘムスロイド村は旧湖東町の時代から様々な素材をモチーフとしたナチュラルアートの工房やアトリエがあり、工芸作家が日々創作活動に励んでいます。

そんな村で毎年5月の第4日曜日とその前日に「ヘムスロイド村まつり」が開催され、全国のものづくりの作家が集まり展示販売などが行われます。

「端材工房」はもちろん木のおもちゃや生活小物を持って参加させていただきましたが、日曜日はあいにくの雨模様でしたがたくさんの方々にご来店頂き、たくさんお買い上げいただきました。

「ヘムスロイド村まつり」は今年でマン20周年だったようですが、最近各地で開催されている「手づくり市」に比べてアートな感じが強いです。
同じ手づくり品でも食品の出店は全くなく、木製品をはじめ陶器、ガラス、金属など非常に多岐にわたる手づくり品が出品されます。

特に木工品は他の手づくり市に比べて多いようです。
おしゃれな製品が多いのですが、少し気になることがあります。

それはすごく値段が高いことです。
自分達が手づくりで作っているので、人件費を考えると高くつくのは仕方がない気がしますが、そこまで高いと高嶺の花、金持ちの道楽のレベルになってしまいます。

毎日使うものから木工品が少なくなり、作家さん達は高くても買っていただけるおしゃれなもの、芸術性の高いものを造るようになってしまいます。
木の材料自体はそんなにたかいものではありません。
造る手間賃が高くつく。
同じ高くつくなら、手を凝らして造ったものを買っていただいたほうが採算があう。

それはそうなのかもしれませんが、そんな考えかたをするとますます生活から木材が離れてしまいます。

「端材工房」はいつも「暮らしにもっと木材を」ということを意識しています。
丁寧に作るけれど何とか安く提供できる方法を考える。
プラスチックの大量生産品には及ばないけれど、何とか手の出る値段に抑えたい。

職人の仕事って本当はそんなところなのではないでしょうか。
職人が造るものが工芸品になってはいけない。
使いやすさ、造りやすさ、美しさなどいろいろ考え、長い時間かかって形が決まってくる。
デザインを先に考えてから造るものではないと思います。

もう一度日本の貴重な資源であり、文化である木材が生活の中に取り入れられるように、「端材工房」も三和総合設計も頑張って行きたいと思っています。

次の日曜日は「仰木里山暮らしの木工市」を開催します。
アート市などよりもっともっと生活感にあふれたものです。
お時間のある方は是非お出かけください。


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