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2011年07月04日

地産地消が答えだとはっきりしているのですが

今朝の京都新聞の社説に、地産地消の発電を進めていく必要があるという記事が掲載されていました。地産地消が答えだとはっきりしているのですが

「地産地消」。
今では聞き慣れた言葉ですね。
でも実際は「地産地消」がそんなに進められてきていない。

「地産地消」という言葉は地域の企業や特産品を売る人たちが、自分達の販売促進のために使っているだけなのではないでしょうか。

地域の材料や人材を使って物を作っていくこと。
これが社会の仕組みを変え、今の浪費を前提とした社会を変えていく切り札になると思うのですが、「地産地消」と声高に述べている人たちにそんな大きな目標は無いように思えます。

自分達は地域で仕事をしているのだから「地産地消」を訴えるしかない。
それが結果としてうまくいけば、社会も変わるだろうという順序です。

でもそれでは社会の仕組みが変わることは無いでしょう。
経済の仕組みは大手の企業がうまく利益を上げられるような構造になっています。
それを個々の地域企業が頑張って変えていくなんて無理な話です。

いいとこ、大きな企業が手を出さない「ニッチ」な部分で生きていくだけ。
でもその「ニッチ」な部分に人気が出てくると、早速大きな企業が乗り込んでくる。
こんなことのくり返しです。

今朝の社説にあったように、地産地消で得られるものは、大量生産、大規模生産で生まれる商品とは全く違ったものです。
それをうまく生かしながら生きていく社会があって初めてうまく進められるのです。

「地産地消」を訴える人たちがスクラムを組んで、そういう生き方ができるような社会を求めていく。
具体的に言えば地方分権を進める。
例えば関西広域連合などの取り組みを支持していくなどといった行動が必要でしょう。

「地産地消」を訴え、自分がうまく生きていければそれでいい。
そんな小さな考え方ではいつかその目標も崩れてしまうことになります。

エネルギー生産も一般の消費財の生産も人材も含めて地産地消が中心になった社会。
理想論に過ぎないという人もあるかと思いますが、人が幸せに生きるためにはこれしかないと思います。

お金をたくさん稼ぐ。
それが必ずしも幸せにつながるわけではないことはいろいろな事例を見てわかると思います。

ではお金をたくさん稼ぐのではなく、幸せに生きるにはどうしたら良いのか。
お互いが協力し合うと言うことでしょう。

「地産地消」を訴えたり、省エネを訴えて自分が儲ける、生きていく。
そんな考え方をやめない限り、本当の意味での「地産地消」はありえませんね。


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