2013年02月21日

法律は何のためにあるのか

皆さんもご存知だと思いますが、明石の歩道橋事故に対して、「免訴」という判断がされました。法律は何のためにあるのか

明石の歩道橋事故がどんな判断をすればよいのかわかりませんが、法律の判断は「免訴」というよくわからない判断になりました。

一方、亀岡の未成年が起こした無免許運転による死亡事故でも、おおよそ世間が判断する内容とは違う判断がなされたと思います。

このように考えると、法律って何のためにあるのだろうと思ってしまいます。
多くの人が仲良く住むために決まりを決めるっていうのが本来の目的だと思いますが、法律があることによって、その法律内なら何をしてもOKという判断をする人が多すぎて、本来の目的が果たせないようになってしまっていると思います。

法律が決まっていないときは、常識で判断されていたことが、法律ができるとその法律に書かれていないことはOKと逆手にとる人が出てきたということです。
むしろ、そんな人ばかりになってきたというところでしょうか。

皆さん、建築関係でない人はほとんどご存知でないと思いますが、建築基準法は建物の最低限の仕様を決めるためのものです。
それが法律を守っていれば良い建物だと誤解されるようになってきています。

法律に合致していても危ない建物はいっぱいあります。
法律は所詮、文書で書かれたものだから、すべての事象を対象とできないこともわかります。
だから最低限を決めて、後は関係者に任そうというものなのですが、その趣旨を逸脱して、法律を守れば後は儲けを優先する業者が殆どになりました。

もっと問題なのは、建築関係者が法律を守っておけばそれで良いと悪気なく考えるようになっていることです。
法律や制度は、できるだけ多くの人に理解しやすいように簡単に表現できるようにしてあります。
そうすると、本来の目的が見えなくなり、知識のないものでも理解できるが技術者もものを考えなくなってしまっています。

このように、法律というのは極悪人を裁くためには多少効果はありますが、本来の常識的な判断を失わさせる逆効果があると言えます。

法律は法律の抜け道を探るものや、ギリギリで商売をするための人たちのものになってしまっているのではないかと思うことがよくあります。

法律なしでの社会は考えられませんが、何か対策を考えないとまずいと思います。


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