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2009年02月04日

google マップ ストリートビュー

今朝のテレビニュースで、googleマップ ストリートビューについて報道されていました。google マップ ストリートビュー

皆さんご存知でしたか。写真が撮影されている地域なら、地図上に自分を配置すると、その場所の写真が360度ぐるっと確認することができるというものです。まだまだ撮影されているエリアは少ないのですが、使いようによっては非常に便利なものです。

嫁さんは京都で会議があるときに、ホテルの駐車場の入り口を前もって調べられて助かったそうです。
道の一方通行も表示されますし、便利なことには違いありません。

それがなぜテレビニュースで報道されていたのでしょう。
皆さんも予想できることだと思いますが、プライバシーの問題です。その画像はリアルタイムに見れるわけではなく、画像を撮影したときのものです。
ですから撮影された際に写された写真は、個人情報がいっぱい写っていて、その画像を流されることを好まない方もたくさんいるだろうということです。

googleのサイトには、公開に適さない画像報告のコーナーがあり、自分がいやだと思う場合、その部分を報告し、対応してもらえるようになっているようですが、インターネットをしない人はそういった報告ができるはずもないですし、インターネットをする人でも、自分の地域の写真が公開されているかどうかを知らない人も多くいるでしょう。

結局のところ、便利さをどこまで追求するかということでしょうね。その場所に行かなくても状況がわかるというのは便利なことですが、そこまでそれを追求しなければならない社会にするかどうかということですね。

今の社会の仕組みでは、そんな画像があれば便利だと思いますが、別にそういうシステムがなくても幸せに生きることはできるでしょう。
すべて○か×かということを選択しなければならないということではないと思います。
そういう画像については、公共施設やホテル、商業施設など自分達の意思で発信すれば良いのでしょうね。

見るほうにとっては、どの通りもどんな細かな部分も見られたら便利なことは間違いないのですが、それが個人のプライバシーを侵害するのは問題ですし、そういった機能を便利に使える人と、使えない人の差が出る社会もあまり好ましいものではないのかもしれません。

そもそも、yahooにしてもgoogleにしても情報に対して対価を払う必要はありません。
でもyahooもgoogleも企業ですからどこかで利益をあげなければなりません。
私達が便利さを追求するため、サイトを利用する中で、あまり気にしないうちにそのあたりはなされているのです。
大量の情報を操作することにより、商売が成り立つ。テレビの次の広告媒体はインターネットということです。
私達の世代はすでにテレビにより、いろいろな情報が擦り込まれています。

住宅の情報も同じですね。住まいを造るのなら、ハウスメーカーが当たり前ような雰囲気です。
自分達が自分の考えで物を選ぶということが阻害されている可能性があります。
逆に情報があまりに少ないと選ぶ余地もない。その中間あたりで話を収めるのが大事なのでしょう。

googleマップ ストリートビューも、これから街を撮影し、情報を発信する前に、その地域の公共団体に相談をかけるそうですが、その判断基準をしっかり考えておかないといけません。
便利かどうか、個人情報を守れるかどうか、ただそれだけではなく、自分達の社会がどのあたりを目指すのかを充分考える必要がありますね。


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