2008年08月06日

地球温暖化と都市

地球温暖化と都市
地球温暖化が原因ではないかと思われる局所的な豪雨があちこちで観測されています。 

昨日も東京で下水道管が増水し、工事中の作業員の方がなくなられました。
また、少し前には神戸で六甲山から流れ出る河川の親水公園で子どもたちが流される事故もありました。

地球温暖化の方向に進んでいる現在、こういった局所的な豪雨はあちこちで起こると思われますが、それに対しての都市の持つさまざまな問題が浮き彫りになるような気がします。

もともと都市や街は、地域の中で便利なところに人が集まることで発達してきました。
ただ、現在のように都市部の便利さと田舎の不便さが都市化を極度に進めることは無かったように思います。

最近の都市化はやや無理があり、交通網の立体化を進めさらに利便性を上げようとし、利便性があがるとさらに都市化が進む。こんなことの繰り返しにより、都市のあるべき姿を超えてしまっていると思います。
都市化が進むことは良いことだという感じで建築基準法なども改正されたりしており、容積率の緩和などにより、都市部の地下化も進んでいるところも多くあります。

土地の有効利用という風に、良いことばかりを考えれば地下化も一つの手段かもしれませんが、今回の豪雨のようなことが起これば、地下部の排水はポンプ排水に頼っており、しかも排水先の水路等も増水で排水できない状態になるため、とんでもない問題が起こってくると思われます。

人が集まって便利に暮らすというのは一つの方法だと思いますが、一定の基準を超えると無理が出てきます。
地球温暖化などが原因で起こる自然現象などを考えると、都市にしても建物にしても基本的な考え方を逸脱するようだと大きな問題を起こしてしまいます。

建物は敷地に対して床を高く作る。こんなことは当たり前のことですし、排水はよほどのことが無い限り、水が自然に流れるがままに排水する。
こういったことが守れないような街を作れば、いつかは自然からしっぺ返しを受けることでしょう。
都市部の問題を個別的な対策で終わらせず、都市のあり方そのものを考え直すべきではないでしょうか。


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