2009年03月26日

地域の足を守る

今朝の新聞記事に、私の住んでいる学区のバスを復活させる運動が掲載されていました。地域の足を守る

私の住んでいる学区は、大津市の少し北寄りの唐崎学区です。
この学区にはJR湖西線の唐崎駅と京阪電車石坂線の滋賀里駅があり、他の地域から比べればすごく不便というわけではありません。

それでも、鉄道はどうしても遠くへ人を運ぶことを目的としているため、近くへ出かけるのにはあまり向いていません。
京都駅に出かけたり、大津の中心部に出かけるのには鉄道が早くて便利ですが、近くの買い物などにはどうしても車を利用してしまいます。

以前は、この地域にもバス路線はありました(今でも琵琶湖沿いの国道には走っていると思いますが)。
一本は京阪電車に並行する形で走っている路線で、どうしても乗客は少なかったです。
もう一本は、少し前に廃止されたのですが、路線ができたのもそんなに昔の話でなく、街の中央部を走り、買い物などに利用するのには便利な路線でした。

それでもこの路線が廃止されたのは乗客が少なかったのでしょう。
車に乗らない人にとっては非常に便利な路線でも、車に乗る人にとっては何の意味もない。
そんなことになっている限り、地域の公共交通を守ることは難しいのです。

歳をとって車に乗れなくなったとき、公共交通が唯一の手段になることを考えると、若い世代でも進んで公共交通を利用するようにしなければなりません。

便数が少ないから不便なので利用しない。そうするとますます採算が取れなくなり、さらに便数が減り、路線は廃止されてしまいます。

公共交通の整備は、街づくりの将来を考えると非常に重要な問題です。
今の自分の立場を超えて物事を考えなければなりません。

公共交通の整備のためには、自動車の利用を制限することが必要です。
車が便利で安ければ、車を利用するのは当たり前のことです。
車を利用するとお金がかかり、公共交通を使ったほうが得な仕組みを作らなければなりませんし、公共交通が便利になるほどの便数が確保できなければなりません。

今の社会を考えると、なかなか実現が難しそうですが、日本の将来のあり方を考えると何とか考えなければなりません。

車を利用することが日本経済の底上げをする。
そんな時代は終わりました。

無駄な車を減らし、高齢者になっても安心して暮らせる社会に向けて、小さな取り組みだと思いますが、私も何らかの形で協力させていただきたいと思っています。


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