2010年01月30日

電気のない生活実験場

昨日、東海道新幹線が3時間半程度不通になりました。電気のない生活実験場

原因は架線切れによる停電だったようです。

新幹線といえば、今の便利な社会の象徴のようなものです。
京都から東京まで2時間半ぐらいで行けます。
ビジネスマンにとっては、なくてはならないものでしょう。

でもその新幹線が停電すると大変です。
エアコンも止まり車内は蒸し風呂状態で、水が使えずトイレにも行けない。
換気もないため、空気が悪くて頭が痛くなったと新聞記事には書かれていました。

今の社会は電気なしには生きていけないようになっています。
その中で長時間の停電が起こるとどんなことになるのか。
新幹線という狭い空間が、いかに電気を使って快適な空間を作り出しているのか。

逆に考えると、そこまでしなくてはならないのかということです。

私も東京で会議があるときは時折乗るのですが、狭い空間に乗客がびっしり。
みんなどこへ行くのか。

何でも東京へ行かないと決まらない仕組み。
その仕組みの中では有効な新幹線ですが、物事が地域で決められたり、地域の企業がもっと力を持つことが出来れば、新幹線は優雅な旅のためのものとなり、空気が悪くなったら窓を開ける程度のスピードでも良くなるのではないでしょうか。

私達の住まいも同じです。

電気を使うことを前提に、太陽光パネルは省エネだとなっています。
でも、太陽光パネルの前にやることがありますね。
資源を使わない社会の仕組みを作ることです。

住まいの構造であれば、鉄骨などを使うプレハブ住宅をやめ、外国からの木材の輸入、輸送をやめ、国産の木材を使い、耐久性の高い住宅を造ることが必要です。
また、欧米の住宅のデザインにあこがれず、日本の気候風土を考え、庇の長い屋根を採用し、開放的な窓を作り、冬は太陽を取りこみ、夏は日射をカットする。
そんな建て方をすれば、エネルギー問題やCO2問題はかなり解決することが出来ます。

その上でまだ不足するなら、太陽光パネルを初めとする機械的な省エネ技術に頼るべきなのです。

日本の政策は省エネ政策なのか、それとも経済対策なのか解らないことになっています。
経済対策は必要かもしれませんが、国民が本当の省エネを誤解するようなことはやめなければなりませんね。

日本の企業がみんなうそつきになってしまいます。
大きな画面の液晶テレビを省エネといって売る。
もともと省エネでない住宅がお日様住宅のように省エネを歌って販売される。
いい加減なことはやめて欲しいものです。

全く電気のない生活は考えられませんが、できる部分は電気を使わなくても良い社会。
そんな社会を目指すことが、CO2削減25%の決め手になります。


日本の新幹線の存在、便利であるのだけれど、本当はどうあるべきなのか。
将来のことを考えると、そこまで考えなければならないのではないでしょうか。


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