2010年03月06日

農政大改革

今朝の新聞記事に食料・農業・農村基本計画の素案が判明したと書かれていました。農政大改革

農業といえば、あまりお金もうけにつながらないため、あまり注目されませんが、本当は国の根幹をなす重要な問題ですね。
中国を初めとする海外から安い食料が大量に輸入されますが、食の安全という観点だけでなく、本来食料は自分で自活すべきであるという観点から見て、今の日本の状況は大きな問題があるといえますね。

そこで、今回の政策転換ですが、農業の大規模化路線は転換し、小規模を含めた多様な農家の育成に力を入れるというものです。
つまり、これまでは政策として農協を経由することになっていたのを、農家直接支援に切り替えるというものです。

今までの農協の状況を考えると仕方がないことですね。
農家のためというより、農協という組織のために動いていたとしか思えない。
本当は、弱小の農家を農協という組織に参加していただき、応援するのが仕事なのですが、ほとんど機能していなかったといえるのではないでしょうか。

でも、小規模を含めた多様な農家の育成に力を入れるということはすばらしいことだと思いますが、本当にうまくいくのでしょうか、
小規模農家の生き方として、無農薬にこだわったり、今までいろいろな努力をしてきた方もいらっしゃると思いますが、国の根幹をなすまでには至らないと思います。
普通に農業を行い、安定した収入を得ることが本当に出来るのでしょうか。
言葉は美しい政策ですが、本当に実現するのか、少し見守りたいと思います。

民主党の政策といえば、地方重視ということになっています。
私達、建設関連についても、地域の弱小の工務店を大事にして欲しいと思いますが、実際、多様な生き方は難しく、大きな不動産系の住宅会社の下請けで仕事をしたり、逆に伝統技術や地域材にこだわって、極わずかなお客さんを獲得するために努力をしたり、工務店が地域の住まいのお医者さん的に仕事をすることはほとんど出来なくなっています。

物事をお金もうけの手段として考えることをやめない限り、この傾向はなくなりませんね。
名産でもなく、超こだわりの農産物でもなく、ごく普通に近くで作られた安全な農産物が安定的に購入でき、それで農家の方々が生活できる状態が必要ですが、それが今の社会で実現するのでしょうか。

一般的に食べる食材は海外から輸入し、高価であまり一般人が食べないこだわり食材だけが国内で作られるような状態にならないか心配です。。。


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