2010年07月24日

風通し

毎日暑い日が続きます。風通し

最近ブログを書こうとすると、暑いという言葉しか出てきません。
夏は暑いのがあたりまえなのですが、今年は例年に比べてさらに暑さは増していますね。

我が家は2階が居間。
2階が居間である利点はたくさんあるのですが、欠点といえば屋根に近いということでしょうか。
断熱が充分でないと太陽熱で焼けた屋根の暑さが部屋に伝わってきます。
普通の家なら、2階が寝室なので夜寝苦しかったりするのですが、1階が寝室だと寝苦しさは殆ど感じません。

では2階が居間である暑さはどうかというと、断熱がしっかりしてあるので大丈夫なのですが、外へ出かける時に窓を閉め切ったりすると、やはり多少熱はこもってしまいます。
でも2階が居間の良いところは、2階を風通し良く造れるということですね。
寝室や子ども部屋ということになると、どうしても壁で区切らなければなりません。
でも居間ということになると大きな一部屋にすることができ、南から北へ、東から西へなどと風の道を考えてやることができます。

風通しの良い住まいは夏の暑さにも強い。
さらに屋根の軒の深さを充分に取ってやるとさらに涼しく生活ができるということになります。

でも、これは自然まかせですから、思うように行かないこともあります。
いくら風通しの良い住まいを造っても、風がなければ同じですね。
全国の設計仲間にお話を聞くと、皆さんの地方は海岸に近いのか割と風が良く吹くようですが、私の住んでいる大津はそうでもない感じです。
冬に比叡山から吹き降ろす風は少しはあるのですが、夏になるとそんなに風が吹くわけでもない。

でも、そんな貴重な風を少しでもうまく使えるように考えるのが私達設計士の仕事ですね。
大工さんが造る家との違い。
造る前からいろいろなことを予測し、住んでみてからしまったと感じなくて良い住まいづくりが私達の仕事です。

夏は暑くてあたりまえ。冬も寒くてあたりまえ。
四季を感じながら生活すれば良いのだと言う人もありますが、できるだけそういったことを和らげる努力も必要だと思います。
エアコンや灯油などに頼らなくても、少しの工夫で快適に過ごす工夫。
それは昔の暮らしの知恵を取り込むことも一つですが、新しい発想も重要になると思います。

どんな家を造るのか。
何を大事に考えるのか。
人によって違いますが、今年の夏は太陽の日射遮蔽の大事さを感じる毎日です。


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