2010年12月30日

国内でものづくりを

今年一年は不況を感じる一年でした。国内でものづくりを

新聞でもテレビでも、日本の不況を伝える記事や報道ばかり。
本当に不況なのか、それとも気分の持ち方で悪いほうに向かっているのか。
でも、少なくとも不況を感じることだけは間違いなかったですね。

企業はこの不況を乗り切ろうと一生懸命です。
でも企業って基本的に自分のことしか考えない。
日本全体が好景気になることよりも、他の企業を出し抜いて自分が生き残ることしか考えない。

昔なら企業が頑張って持ち直したら日本全体も良くなっている感じでしたが、最近はそうも行かない。
大手企業が不況を脱しても、中小企業は不況のどん底にいる。
そりゃそうです。中小企業を踏み台にしているからです。

日本が持ち直す方法。
それは内需を増やすしかありません。
不況だから下請け代金を絞る。
絞っても絞るところがなくなるから、発注を外国に持っていく。
こんなことを続けていたら不況から脱出することは永遠に不可能です。

国民にできること。
それは国内の需要につながる物を買うこと。
でもどの商品が国内で生産されているかわからない。
どうしようもないかもしれません。

でもできることが一つあります。
少しぐらい高くてもちゃんとしたものを買うことに努めること。
でもお金がかかってしまう。
その資金はどうするのか。
無駄なものを買わないことです。
あたりまえのことですが、無駄を無駄と感じていないということはないでしょうか。

毎日携帯電話のボタンを押すことを楽しみにしている。
でもその携帯電話って毎月いくらかかっているの?
本当にその携帯電話がなければ生きていけない?
知り合いと交わすメールは楽しいかもしれないけれど、本当に必要なこと?
毎日無駄をするために、使い放題の価格設定にしていませんか。

携帯電話を一つの例に挙げましたが、他にもいろいろあるんじゃないですか。
立派な車に乗っていませんか。
ぴかぴかの新車。
新車だから傷をつけたくない。
でも傷をつけたら同じように修理したい。
だから車両保険に入っておこう。

車なんていつかは傷がつくものです。
バンパーなんて本体を守るためのものだから、傷があってもあたりまえだけど、傷がついたらすぐ直しませんか。

物は考えようです。

無駄を省いて出てくる金額。
そんな対した額じゃないと思われるかもしれません。
その額でもう一つ国内産のものを買おうとすればたいしたものが買えないでしょう。
でもそうじゃありません。
その浮いた額で、正当な金額で物を買うということです。

毎月一万円無駄が省けたら、その額をちゃんとしたものを買うことに使うのです。
毎月一万円あれば一割価格が高いものを買うとしたら、10万円分の買い物に使えるわけです。

すべて国産が良いとは限りません。
でも、ものの安さを求めて人件費が安い海外に発注を持っていっていることは間違いありません。
少々物が悪くても。。。

そういった中で少しうれしい記事が今朝の新聞に掲載されていました。
飼料稲の県内産作付けが10年前の80倍になっているということです。
減反で人が食べる稲が作れなくなった水田で作られているようですが、水田の維持と食料自給率向上につながっているということです。

この飼料稲が普及した要因は何なのかということですが、一つは安全であるということですが、もう一つは安価であるということです。
輸入牧草より安い。それはなぜなのかということですが、一つの要因として国の補助金の充実というものもあるようです。
本年度からさらに補助金が増額されたようです。

補助金に頼らないとできないのかという声も聞こえてきそうですが、国にとって、国民にとって必要なことには補助金を使うことは大事なことです。

でもすべてのことに補助金を使うことはできない。
ではどうすれば良いのか。
先ほどの話に戻ります。
国民が何が大事かを考えてお金を使うということです。
少しぐらい高くても、日本の将来を考えて良いものを買うということです。
良くないものでも国産であれば買おうということではありません。

良いものを買おうということであって、お得なものを買おうということではありません。
自分の持っているお金をできるだけ有効に使いたいと思う心は大切なことですが、ものの核心部分を考え直さなければどんなにお得であっても無駄遣いということもあります。

最後に。。。

かわいいご子息のために、塾や私学に通わすためにたくさんのお金を使っていませんか。
子ども達の幸せを願って、多額な費用を使っていませんか。
子ども達を過酷な受験競争に勝ち抜かそうとしていませんか。

でも、勝ち抜いた先の日本はどうなっているでしょう。
子ども達をかわいがるのと同じぐらい周りの人たちもかわいがってください。
そうでないと日本そのものがダメになってしまいます。
そうなるとかわいい自分の子ども達も生きていけなくなってしまいます。



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この記事へのコメント
はじめまして。
今月、こちらのBLOGを知りまして
日々、拝読させていただきました。
とても学びになることが多く、自身の生活に照らし合わせ
あらためて考えることが多くなりました。
引き続き、来年も楽しませていただきます。^^
良いお年をお迎えください。
Posted by ワットン at 2010年12月30日 13:40
ワットンさん

日本の普通が少しおかしくなっているような気がしています。

でも、もう一度原点にもどって考えてみると、いろいろな見方ができると思うのです。

来年もよろしくお願いします。
Posted by 三和総合設計 at 2010年12月30日 19:06
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