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2011年03月31日

オール電化という考え方をやめよう

東京電力がオール電化住宅の新規営業を停止したそうです。オール電化という考え方をやめよう

その理由は、電力需要と供給の関係が逼迫している状況でお客さんに勧められないということだそうです。

それもそうですが、「オール電化」という営業の仕方が問題なのです。

電気はクリーンで安全なエネルギーですが、その電気を作る原子力発電所がとてつもなく危険であるというのは意味がないですね。

皆さんもご存知の通り、電気は溜めることが非常に難しい。
そのため、最大の需要に対して供給をするしかない。
そのため、夜間には余剰の電力が生まれます。
その電気を有効に活用するということは何の問題もない。

しかし、それとは別にすべての設備機器(例えば調理器具)を電化してしまうということは別の話です。
日中の電力需要が足らないと言っておきながら、昼間に使う器具まで電化を勧め、しかも料金的なメリットを与えるということはエネルギー政策や環境問題を考えると、良くないことなのです。

それでも「オール電化」を勧めるのは、電力会社が更なる利益を得たいからだけであって、オール電化は環境に優しいとか、省エネであるとかは全く関係のないことです。

昔は夜間電力を安い電気料金で供給するというのが普通のやり方でしたが、いつの間にか住まいで使うエネルギーをすべてガスなどから電気に転換させ、電力会社が利益を追求する形に変わってしまいました。

テレビで、オール電化の新規営業が停止されたことに対して、今は仕方がないが高齢者が利用することを考え、安全面から考えると将来は復活すべきという意見を述べる人がいました。

住まいのエネルギーを安全面などを考えて電気でまかないたいということがまずいわけではありません。
電気の需要を闇雲に増やし、そのため発電所などをどんどん増やしていかなければいけない構造がまずいのです。

夜間電力の割引は良いにしても、日中の電気代はむしろ高くすべきですね。
そうすることにより、電気を有効に使えるのですが、今の営業的な「オール電化」という考え方は我田引水としかいいようがありません。

最近の企業の活動はそういったものが多いです。
環境を歌いながらその実は自分達の商品をただ多く売りたいだけ。
そんなものがエコであったり、省エネであったりするはずがないのですが、あたりまえにそんな表現が許されてしまっています。

例えば大きな液晶テレビが省エネであるはずがないのですが、エコポイントがついたりします。

電気をいかに使うか。
現在のように各電力会社に好きなようにさせていたのでは問題があります。
それこそ政治主導でしっかりしたエネルギー政策を考える必要がありますね。

それをするには、まずそういった会社に天下りをさせないことから始めなければならないのかもしれませんが。。。。


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