2011年06月01日

太陽光発電

菅総理大臣の発言やドイツの脱原発宣言で太陽光発電がさらに注目されています。太陽光発電

太陽光発電モジュールの性能は発売当初から比べてかなり性能が良くなっており、化石燃料や原子力利用を抑えるということでは一定の効果を持つようになってきたと思います。

自然派の家を造る人々の中には機械に頼ることを嫌う人もありますが、現代社会においてごく一般的な生活をする人にとっての省エネの方法として大きなウエイトを持つことは間違いないでしょう。

ただ、かけたコストの元が取れるかどうかということに関してはまだまだのようです。
いっそうの技術革新でコストダウンが図れたら良いと思います。

今日は、太陽光発電の設備の問題などを述べるのではなく、その他の心配事を少し書いてみたいと思います。

一つはデザインの問題ですね。
日本の住まいの屋根に太陽光パネルがすべてのった光景を想像してみるとやはり違和感がありますね。
できるだけ目立たないデザインがほしいものです。
でもこの件に関しては、いろいろなメーカーから提案があるようなので、いずれ解決するでしょう。

もう一つの心配事は大きな問題だと思います。
太陽光パネルが載せられる家はもちろん日射の条件が良い住宅ということになります。
でもその住宅の条件がいつまで守れるかということです。

同じタイプの住宅が建てられている場合は、太陽光パネルの設置位置が屋根である限りは問題ありませんね。
でも、隣地に急に3階建ての建物が建てられた場合どうなるのでしょう。
今まで日当たりの良かった屋根面が一気に日陰になってしまいます。
3階建ての建物でなくても、2階建ての小屋裏を大きく使う勾配の大きな屋根を持った建物が建てられた場合でもかなりの時間日陰になる場合が起こりますね。

また、少し離れたところでも大きなマンションが建った場合、かなり広範囲な部分に影響が出ることが考えられます。

太陽光発電パネルの設置は環境意識の高い人がつけるケースが今のところ多いのですが、それでも環境意識だけでなく、売電して多少の還元を期待しているわけですから、屋根面の日照が減ることは自分の権利を侵害されることになりますね。

これから、そんなトラブルが出てこないかと心配します。

そもそもの問題は日本の都市計画のあり方に起因します。
2階建ての建物や3階建ての建物が当たり前のように混在して建てることができてしまいます。
滋賀県のように過密化が進んでいないような場所でも、3階建てが簡単に建てられるような規制になっています。

規制が全国画一化されていて、地方の行政機関の人達が自分達の地域のあり方を真剣に考えていないからこんなことが起こってしまいます。

太陽光パネルの設置を機会に、もう一度都市の規制のあり方なども考え直してみることも必要なのではないでしょうか。
屋根面だけでなく、せめて2階の窓ぐらいは日当たりが確保できるような条件の規制を考えるべきです。

色々考えて住まいを造ったのに、隣に3階建の住宅ができたから何もかもおしまいなんてことにならないようにしなければならないと思いますがいかがでしょうか。


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