2013年11月14日

巨大自然災害

とんでもなく大きな台風が、フィリピンを襲いましたね。巨大自然災害

東日本の地震といい、今回の900haを切るような巨大な台風といい、自然の猛威はだんだん大きくなっているのでしょうか。

いや、大きくなっているのではなく、地球にとっては私たちが存在する時期は非常に短く、大きいのか、さらに大きな災害があるのか、実態はわかりませんね。

ここで考えなければならないことは、私たちがこういった災害にどう対応するのかということです。

巨大な地震にも、巨大な台風にも大丈夫なぐらい頑丈な住まいをつくるというのはひとつの手段ですが、費用もかかってしまうし、巨大災害に遭遇する確率は少なくとも数百年に1回程度であると思いますので、いくら頑丈な住まいを作っても費用対効果は非常に少ないと思われます。

頑丈な家をつくることと、長持ちする家を作ることは必ずしも一致しません。
歴史を見てもわかるように、木造住宅は長持ちします。
今にも朽ち果てそうな感じに見えてもまだまだ使えてしまいます。

それがアダになって、災害に襲われた時に被害が出やすくなったりするのですが、古くなってきたら適切に修繕などをすれば、災害にも対応できるようになります。

逆に鉄筋コンクリートなどの建物は、確かに地震や台風に強そうに見えますが、作り方によっては地震で崩壊したりするのは阪神大震災でも明らかになりました。

結局、今回のような巨大な台風や巨大な地震に遭遇する確率は非常に小さいので、住まいとしては自分たちの生活を損なわない範囲で耐震性や耐風性を高めておくことが必要だという程度でしょう。

特に木造住宅の場合、耐震性などを高めるために、耐力壁に構造用合板などが多用されています。
もちろん、施工されてすぐでは、耐震性も耐風性も高まると思いますが、長く使っているあいだに外壁の内部に結露を起こしたり、小さな釘が錆びると性能ががた落ちになったり、少し難しい話ですが、巨大な力がかかると粘りがないため、一気に倒壊したりするなど、いろいろな問題が起こるということも考えておかなければなりません。

大きな自然災害には避難で対応するのが一番。
でも、何もしないで良いということでもない。
建物の特質を失わない範囲で、耐震、耐風に関してはいろいろと手を打つ必要はあります(方法について簡単に説明はつきませんが)。

大きな災害があると、必ず、そんな災害にうちの会社の建物は強いという宣伝が出てきます。
地震のときは屋根が重いと弱いという話が出ました。今回は耐風ですから、屋根は重いほうが良い。

結局、全て大丈夫という方法はありません。
軽い屋根でもしっかり釘やビスで止めてあればそれなりに大丈夫ですが、今回のように大きな台風の場合、大丈夫かどうか。

先にも書いたように、巨大な災害ほど確率は低くなります。
でも、それよりも小さな災害についてはだんだん確率が高くなってくるわけですから、いろんな災害に対して完璧ではない対応であってもいろいろ工夫しておくことは重要なことです。

法律や制度に任せることなく、技術的なことを踏まえていろいろ考えて家を作ることが重要になります。


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