2015年01月12日

都市から地域へ?

今、報道ステーションで、都会から地方に住み替える人が4年で2.9倍になったと言っていました。非常に良いことですが、単純に喜んでよいのでしょうか。都市から地域へ?

倍率のマジックみたいなことを考えなければなりません。

都会から地方へ住み替える人が4年前すごく少なく、例えば5名だったとしましょう。約3倍になったから、今年は15名になり10名増えたことになります。
一方、地方から都市部に住み替える人は、その反対より極端に多く、100名ぐらいいたとします。4年前、地元で就職していたが、都会へ出る人が増え、その数が1.2倍になったとします。どうでしょうか。結局、20名の人が都会へ出ることになり、地方の人口は減ってしまいます。

若者が地方での生活に目を向けるようになったのは嬉しいことですが、その何十倍もの人たちが、地方から都市へ流出しています。

マスコミにありがちなことですが、あるひとつの事象を捉えて報道したりするのですが、都会の生活に嫌気がさして地方に住み替える人の例を挙げるより、本当は自分の生まれたところで生活したいのだけれど、就職口がなくて都会へ出ざるを得ない問題をもっと取り上げないければならないと思います。

日本の木材を使い、伝統的な技法を使って作る住まいも同じです。

こんな住宅事情でも、田舎暮らしをして伝統構法の家に住む人やそれを作るつくり手の話がよく取り上げられますが、本当は、ごく普通の人がごく普通に日本の木材を使って丁寧に家を作れない理由は何なのかを考えなくてはなりません。

あまりこだわりの住まいばかり紹介しても、自分にはまったく関係がないということになってしまいます。

住まいは社会の構造と密接な関係があります。
社会構造が変わらない限り、日本の大工技術は金持ちの道楽でしか使われなくなってしまうでしょう。

マスコミは面白そうな話を取り上げることより、物事の本質を突いた報道をしてほしいものです。


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