2009年03月19日

イオンの反省?

今朝の新聞広告に、全面広告で「イオンの反省」というのが掲載されていました。イオンの反省?

中身はというと、「世の中の変化に対応できず、お客様の本当に求めている商品やサービスを提供できていない。イオンの価格は決して安くなかった。ほしい商品は並んでいなかった。ですから、お客さんの求める本当の低価格、売り場、サービスを取り戻すことに全力を尽くす」というものです。

本当の反省でしょうか。
こういう宣伝が一番いやですね。
大手企業の中ではイオングループはまだましかなと思っていましたが、やはりお金儲けに一生懸命で、他の大企業となんら変わりはないということです。

反省といえば、日本の社会の仕組みを最も反省すべきでしょう。
お金儲けに奔走し、国民の本当の幸せというものを追及していなかったことが本当の問題です。
イオンの反省は、本当に反省すべき内容にまったく反するもので、さらに安売り競争を進め、社会の仕組みをさらにダメにするものだと思います。

イオングループは最近、郊外に大きなショッピングモールを建設するやり方をとっています。
そのため、地域の商店などがどれだけ苦境に陥っているでしょう。

国民の本当に求めていることは安売りではありません。
歳をとっても安心して暮らせる社会が本当に求めているものです。
今の社会ではそれが実現できないため、当面、今、所有しているお金を減らさないために安い商品を求めているだけです。

もちろん高ければ良いということではありませんが、何でもかんでも大量生産、大量消費の仕組みを追及するため、先ほども書いたように地域の商店などはズタズタです。
車で遠くまで買い物に出かけられる世代は問題ないかもしれませんが、高齢者になると近くの商店が必要になります。

また、安さを追求すると本当に良いものが出回らなくなります。
どんなに良いものであっても、数がそこそこ売れなければお手ごろな値段で造ることはできません。
ほとんどの人が安くて良く見える商品に走る。
そうすると本当に良いものは、お金持ちのぜいたく品になってしまうのです。

こうして日本は薄っぺらな文化の国に成り下がってしまっています。

イオンに本当に反省していただきたいこと。
地域経済をぶち壊さないこと。
安さを追求することも良いが、雇用や商品の製作を国内に求めることなどを考えてほしいものです。

イオンの反省の本当の意味は、安売り競争に参加しなかったため、利益が減ってしまったことなのではないでしょうか。
そんなことを公共の新聞で掲載したり、テレビニュースで報道されたりすることは本当に不快なことです。

それでも、イオンのトップバリュー製品を買う人が増えるのでしょうね。。。。


人気ブログランキング参加中。
 ↑ の部分をポチッと押していただくだけでOKです。
    クリックお願いします。


同じカテゴリー(変だぞ!今の住まいづくり(正))の記事画像
琵琶湖大橋の有料継続
原発再稼動と経済活動
そろそろ目を覚まさなければ
マイナンバー制度
震災から丸四年
悪貨は良貨を駆逐する
同じカテゴリー(変だぞ!今の住まいづくり(正))の記事
 琵琶湖大橋の有料継続 (2015-06-06 07:38)
 原発再稼動と経済活動 (2015-04-15 08:00)
 そろそろ目を覚まさなければ (2015-03-18 07:51)
 マイナンバー制度 (2015-03-14 08:21)
 震災から丸四年 (2015-03-11 07:58)
 悪貨は良貨を駆逐する (2015-03-02 19:22)


この記事へのコメント
私もそう思います。イオンってジャスコが前身ですよね
たしか、ジャスコは破綻して債務不履行しているんじゃなかったでしょうか?消費者が求めるから安売りをするのか、他者よりも多く売る為に安くうるのか鶏か卵かのような話ですが、安く売る為には必ず品質の低下があります。食品で“安い”と飛びつくのは考え物です。安くできるからくりがあります。そのからくりには体に害を与えるものもあります。
 自分の目でみて惑わされないことが大事です。この自分の目を磨く事がこれから重要になります。衣食住すべてにあてはまります。
Posted by くりちゃん at 2009年03月20日 11:37
住宅の世界なんてひどいものです。
安くて良いものなんて宣伝していますが、プロの目から見たらひどいものです。
でも宣伝が聞いてお客さんは大手ハウスメーカーにたくさん流れます。そこで仕事を下請けでしているお年寄りの大工さんは自分の腕を振う場がない。
こんな家ダメだといいながらも仕方なく仕事をしているのが現状です。
住宅を建てるのはほとんどの人が一生に一度あるかどうか。
食品のように味見をしたり、次には買わないでおこうなどという選択ができればいいのですが、そうもいかない。

そういった問題を解決するのが専業の設計事務所です。
皆さんも一度設計事務所を訪ねてみてください。
Posted by 三和総合設計 at 2009年03月20日 16:09
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。