2008年07月20日

自立循環型住宅

先日、自立循環型住宅研究会のワーキンググループのミーティングに参加してきました。
この研究会の目的は、

『自立循環型住宅への設計ガイドライン』をベースにしながら、快適性を向上させつつ省エネルギーが図れる住まいづくりとその普及に対する実践的な研究を行うこと。

としています。

全国のいろんな方々が、快適な住まいの省エネを目指し、勉強しています。
各自で、関わっている住宅の温湿度などの測定や消費エネルギーの調査をしたり、
それをちゃんとしたデータとしてまとめ、分析をしていこうとしています。

ワーキンググループは、その中でもより積極的にその研究を実践に役立つようにまとめる作業をしていこうという集まったメンバーです。

私も及ばずながら、自分の勉強のためとやらなければいけないという小さい使命感で仲間に加えていただくことになりました。
これから、いろんなことを調べたり勉強したりしなければならないので、ちょっと大変かなと思いつつもなんとかがんばろうと思っています。

こういった分野はどちらかというと苦手意識が強かったのですが、真剣に取り組んでいる人たちの中に入ると刺激を受けますし、住まいづくりにとても大切なことだと痛感させられることが多いです。

ただ、なんとなく残念なことは、こういったことに取り組んでいる設計者が意外と少ないこと。本当なら、こういう住まいを理論づけてしっかり考えていくことを担うのは設計者ではないかと思うのですが・・・・・・。

構造的なことや法律、デザインに関わることなど、伝統文化の継承などに関しては、専門的に理論的にしっかり勉強したり、おかしいことは国に対してもはっきり申し立てをする活動は積極的にされる方は多い。
それはそれで、危機的な状況であり、緊急に取り組んでいかなければならないことだとは思いますが、住まいの環境面も早急に取り組んでいかなければならない内容のひとつです。

意外と環境面は感覚ですまされている部分が多いような気がします。
住宅メーカーは、いち早くそちらの分野の研究もしています。たぶん近い将来、いやもう現実的に地道に住まいづくりをしている人たちは、かなり立ち遅れているんでしょうね。
「昔から受け継がれた技術で建てられた住まいは強いんや!何百年ももっている家はなんぼでもある。」なんて言葉だけでは通用しなくなったように
「昔の家は、自然に返る様につくられていて、環境にも人間にもやさしく出来ている!自然と共生できるように考えられてきたんや」なんていう言葉では通用しなくなっています。

どれも住まいにとって大切なこと。
住まいづくりに関わる人間は、すべてのことにバランスよく考え、取り組んでいかなければなりません。
今まで感覚で話していたことも、しっかり理論付けてちゃんと説明ができ、納得していただく住まいづくりをしなければ、世の中の家はすべて住宅メーカーで埋め尽くされていくんでしょうね。


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