2012年03月22日

緑の分権改革

緑の分権改革先日の日曜日は、木考塾の定例会でした。
十年ほど前から地域材の活用活動などでお付き合いのある山口美知子さんにお越しいただいて、お話をお聞きしました。
お話の内容は、東近江市で先駆者として取り組まれている緑の分権改革のことに始まり、目指すべき社会に向かって取り組まれていることや考えられていることをお聞きしました。

緑の分権改革って?と思われる方も多いでしょうね。
私も耳にはしていましたが、その内容については恥ずかしながら初めて知りました。
国がこういうすばらしい提言をしているなんて思ってもみなかったのです。
昨年の震災が起こる前からこのような提言があり、すでに取り組んでいる市町村があちこちにあるようです。

緑の分権改革
緑の分権改革とは、それぞれの地域が、森・里・海とそれにはぐくまれるきれいな水などの豊かな資源とそれにより、生み出されうる食料やエネルギー、あるいは歴史文化資産の価値等を把握し、最大限活用する仕組みを創り上げていくことによって、地域の活性化、「絆」の再生を図り、「地域から人材、資金、資源が流出する中央集権型の社会構造」から、「地域の自給力と創富力を高める地域主権型社会」への転換を実現しようとするもの。

イメージ図はコチラ→http://www.soumu.go.jp/main_content/000147797.pdf
これを出しているのは、総務省。
他の省庁からは、もしかしたら白い目で見られているのではないかと・・・。
だから大きく国民に告知されていないのかなと思ったりもします。
やれるもんならやってみろよ!ってところかな?
国の言っていることとは言え、日頃のこれと真逆の様子を見ていると、どこまで本気で言っているのだろうと疑いたくなりますが・・・。
でも謳われていることは、とてもすばらしいことです。

東近江市には、緑の分権改革のための担当課があるそうです。
うらやましい限りです。
大津にもできたらいいのに・・・・
でも担当する人が、地域にしっかり目を向けられる人でないと意味がありません。
人材もとても重要。欲目で見ても大津にはいなさそうな気がします・・・・

世の中の動きを見ていると、地域で自立できる力をつけていかないという危機感が益々増してきます。そして既に大きく出遅れている自分たちの住む地域。

これを単なる理想論やん!って鼻で笑ってしまうか、いいことやけど無理やなとあきらめてしまうのか、いやいやなんとしてでも実現しなあかんのや!と真剣に取り組むのか。
この選択によって、人が人らしく生きて暮らせる社会になるのかどうかが決まるのでしょうね。

そんなん、既に頑張っている人はいっぱいいるやん。と言う人もいるかもしれません。
でも、意外とその波及効果って少ないのではないでしょうか?
もっと増えてもいいはずなのに・・・・。
ちっちゃな固まりの中で傷をなめあうような活動で、自己満足なしあわせにひたっている場合ではない状況だと自覚していくことが必要な気がします。

緑の分権改革のいう地域の自立という目標に向かっていくためには、目先の姿にとらわれることなく、未来のあるべき姿を常に意識し、それに向かって大きく広い目で地域を見つめ、考え、どんなに苦しくても実践していく覚悟が必要だと思いますし、そういった覚悟をもった考えをもてる人が増えていかないと実現しないと思います。
それも行政と民間の両輪で進んでいかなくては無理なのです。

地域の自立なんてできっこないと思っている中央官僚をびっくりさせてやりたいものです。
県内にそういったことに邁進できる体制をとっている行政があることは、とても励みになりますね。他の市町村の起爆剤になってほしいものです。

さて、まずは自分の動きもしっかり考えていかなければなりません。
考えれば考えるほどちょっと苦しくて、めげそうなんですが・・・。


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緑の分権改革
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