2013年08月16日
68年・・・同じ過ちを繰り返さない

たまたま見かけた番組で、シベリアからの奇跡の手紙の話が放映されていました。
シベリアに抑留され、帰国できることを誰よりも信じて頑張っておられた方が、無念にも病で亡くなってしまわれたのですが、その方の遺書を仲間の方々が命がけで暗記し、家族に届けられたお話。
シベリア抑留と聞くと、3月に亡くなった義父を思い出します。
満州~シベリアのブラゴエチエンスク 病気になり再び満州へ送還~満州鶴崗炭鉱 ここから脱走するも6日目でつかまる~中国抑留・結婚~28年7月帰国
ソ連の収容所で、栄養失調と重労働で何人も亡くなり、亡骸を最初は穴を掘って埋葬していたようですが、外が凍結して穴が掘れなくなると、倉庫に積み上げ、春先に馬車に積んで古井戸を探し、捨てに行ったとか。
かなりつらい体験だったようです。
すべて義父の話なので、正確かどうかはわかりませんが、戦後の悲惨さには変わりないと思います。
やっとの思いで帰国し、義父の戦争と抑留12年間の青春が舞鶴港上陸で終えたと。。。
ちょうど昨年の夏の今日、義父を連れて大津歴史博物館で展示されている「シベリア抑留の記録」を見に出かけたことを思い出しました。
その時の様子は、ブログ記事義父のシベリアで書いています。
「ほんまによー生きて帰ってこれたなぁとつくづく心底思いますわ」と言っていた義父。
今日のテレビを見て、その言葉の重さを再び感じました。
戦争は決してしてはならないことですよね。本当に。
今、エジプトでは悲惨な状況になっているようです。このニュースを見ていると涙が出そうになります。
国と国の争いももちろんしてはいけないと思うし、ましてや同じ国の人たちが争い、武力によってたくさんの命が奪われるなんて・・・・。
お願いだから憎しみあわないで・・・と願うばかりです。
武力以外のことで解決の道はないのでしょうか。
簡単に大切な命を奪うような争いは、どんな言い分があっても決してしてはならないことだと思います。
そんなのは絶対正義ではないと言いつづけられる世の中であって欲しいと思うばかりです。
悲惨な戦争を体験した方々がだんだん少なくなってきました。
我が家の戦争体験者の義父もあちらの世界へ逝ってしまいました。
毎年この時期は、戦争時の話が多かったのに、なぜかここ最近は戦争時の話が少なくなってきたテレビ放送。
何かの策略か?陰謀?と思わなくもない雰囲気。
68年間、日本は戦争を放棄し、平和な暮らしを続けてきているのです。
これからもずっとそうありたい。
どんなことがあろうともそうしなければならないと心から思います。
だからこそ、いつまでも戦争の悲惨さは語り続けていくべきなのですが。。。
今日は、お盆で帰省して、そんな戦争の悲惨さを思い出させてくれた義父を夕方からまた見送ってきます。
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Posted by 三和総合設計 at 07:00│Comments(0)
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