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2009年09月16日

伝統構法はこれからどこへ向かうのか

伝統構法はこれからどこへ向かうのか先日のフォーラムから数日経ちました。

伝統構法はこれからどこへ向かうのか

そろそろ感想のひとつでも・・・と思うのですが、裏方でバタバタしていて内容を十分に聞くことができなかった私には、
このフォーラムが成功だったのか、もひとつだったのかよくわからない感じです。

ただ、たくさんの人が関心を持っていることだけは、よくわかりました。

伝統構法はこれからどこへ向かうのか

これだけたくさんの人が関心を持っているのに、どうして日本の住まいづくりは変わっていかないのか・・・・。
たくさんと言っても一握りなんだから仕方ないということなんでしょうか。

裏方の仕事の合間にフォーラムの話に耳を傾けて聞いていると、

いかにもお役所的な発言やうまいというか巧みな言い訳などが耳につき、ちょっと嫌気がさします。
そんな言葉にだまされてしまう納得してしまう聴衆者もいたようで・・・・

会場からの質問というか物言いも

自慢話や一般庶民からかけ離れた話などで、住まい手の顔など少しも見えない発言ばかりが目だってしまっていました。
おもわず、何が言いたいんや!と叫びたくなったりして。。。

ちょっと待ってーな、こんなんでほんまに伝統構法まもれるんやろか?

研究者や行政に言いたくてつけたタイトルを
そのまま会場に返したい気分でした。

私は普段の仕事の中で、技術的に伝統構法と呼ばれる建て方に固執しているわけではありません。
それを生かしながら、今生きている人たちが安心して胸張って住める住まいづくりのお手伝いをしたいと思っています。

なので、たぶんこの活動をしておられる伝統構法を守もらなあかん!と使命感を持っておられる方々とは、ちょっと違うかもしれません。
どちらかというと正義感でこの活動に協力しいてるところが多分にあります。
理不尽にダメと言われたり、住まい手のことを忘れがちに進められることが許せない。
権力やプライドで進められることが許せない。

住まいは、日々一生懸命生活している人が使うもの。
大金持ちの道楽や研究者の株をあげる研究材料や大工の自慢の種としてつくられているものではありません。

日々の生活者が、安心して長くそして少しでも人や自然を傷つけず後ろめたさを感じることなく住めること。
それが伝統や文化につながって行くと思いますが、どうでしょうか。

ー伝統構法はこれからどこへ向かうのかー

研究者や行政の責任だけでなく、あの会場に集まった一人一人の責任や資質が問われているのではないでしょうか。
なんだか迷い道に入って行きそうな感じに受け止めたのは、私だけかな。

今後の活動に道しるべがしっかりできることを期待します。


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