2009年11月04日

子供部屋

子供部屋急に寒くなってきましたね。
先日までの暖かさに比べるとかなりの気温差。
体がびっくりして追いつかない。。。寒さもいつも以上に感じてしまいますよね。

今朝の新聞に子供部屋の話が書いていました。
子供部屋を絶対必要、必要と考えている親は8割。
一方、子供がいる時間が長い場所は、7割強がリビングで、子供室は1割だそうです。
意外と子供部屋にいる時間って少ないんですね。

プランを考えるときに、子供室の広さや位置を重要視される方も結構多いと思います。

玄関から直接子供室に入れるのはまずい。
居間を通って子供部屋にいけるように。
やっぱり南向きでないと。
最低6帖はないと無理。
子供室の条件はみんな同じでなければいけない。
それぞれに物入れは絶対ないと片付かない。
女の子だからクローゼットはたくさんいる。

あとは、子供部屋ではないですが、
子供がつまづかないようにバリアフリーに。
小さな子供が手洗いしやすいようにしてほしい。
なんて、こともあります。

まぁいろいろですね。
子育てにいろいろな考えがあって、いろいろな子供が育つのですから、当たり前なんですが。

どれも、子供にこんな風に育ってほしいという願いが込められているんですよね。

でもね。
あんまり考えすぎて、いちばん家族が長くいるリビングにしわ寄せがいったり、
将来、子供が巣立っていったあと、使い物にならない部屋がたくさんできたり。
そんなことにもなりかねません。

そうそう、よその宅でこんなのも見たことがあります。
子供部屋へはリビングを通って・・・を重要視するあまり、玄関と階段が端と端に来て、家の中縦断して階段へ行き、また反対に家の中を縦断して玄関にいくようなプラン。
なんだか生活するのに大変そうだなぁという印象でした。

条件のいい子供部屋があってもリビングが過ごしやすくなければどうなるでしょうか。
玄関から直接子供部屋にいけても、こっそり出かける子供もいれば、
常にいってきまーず!ただいま!の声かけをする子供だっているはず。
寝るだけの狭いスペースもうまく使う工夫をする子供もいれば、不平不満だけぶちまけて暴れる子供もいるかも。

子供部屋の形で子供の育ち方が決まるわけではありません。
子供のしつけは、家がするのではなく親や家族や社会がするものです。

確かに住環境が子供の成長に大きな影響を与えると思います。
いつも住育が必要だ!って言っているのもそのことがあるからです。

子供部屋の位置や大きさなどをどう考えるかが大切なのではなく、
親や家族の住まいや生活に対する姿勢がどうかってことが
子供の成長に大切なのだと思います。

住まいをどんな風に考えるかはとても大切ですが、
一方向だけ(子供のことだけ)向いていると失敗もします。

子育ての時間は、長い人生の中で結構短いもんです。
住まいも子育て時間だけ過ごす場所でもありません。

じっくり冷静に考えたいものですよね。


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