2010年08月05日

高齢者の自立

高齢者の自立
毎日、所在不明の高齢者の数が報道されていますね。

テレビや新聞では、地域や家族の関係が希薄になってきたことが原因のように言われています。
確かにそれは大きな原因だとは思います。

今朝のテレビでは、富山の高岡市のあるお寺が、引き取り手のないお骨を弔ってくださっていることが放送されていました。
引き取り手のないお骨は、宅配便で全国から送られてきます。
一日に20人ほどの方のお骨が届けられることもあるとか。
身寄りのない方ばかりではなく、家族がおられても引取りを拒否されるケースも多いとか。
いろいろな事情があり仕方ないこととは言え、なんだか寂しい悲しい話です。

一方、102歳のおばあさんが、40年もの間自立してひとり暮らしをしておられるケースも取り上げられていました。
おばあさんには、娘さんもおられるようですが、元気で動けるうちは自分で何でもして暮らす!と心に決めてやってこられたそうです。今でも自分で食事をつくり、お風呂にも入りと元気に過ごされています。

家族で楽しく暮らしたいとも思うけど、迷惑かけながら暮らしたくない。
どっこも(体が)悪くないんやから、なんでも自分でしなくちゃいけない。
頼っていてはダメになる。
とおっしゃっています。

でも、周囲の方々とのコミュニケーションはいっぱいあるようで、
作ったごちそうが余っても誰かがもらってくれるとかで、頻繁に人との関わりがある様子でした。

最近、いろいろとお騒がせ事件の多い義父母たち。
88歳夫婦の二人暮らし。
基本的に身体的に大きな不自由はなく、自立した生活が送れています。
それでも、年相応の身体的、精神的な老いは着々と進んでいます。
少し前にもちょっとした事件があって、それからは毎日、朝と夕方に薬を手渡し様子をうかがうことにしています。
時々娘も泊まりに行ってくれたりしています。

車の運転もします。
そろそろ止めてほしくて、提案しましたが却下。
歩くのもしんどいし、自分でどこへも動けないなんて、どうしたらいいんや!と訴えられるとどうしようもありません。

止めてもいいって思ってもらえるように、少しずつ病院の送り迎えや買い物に家族がやりくりして、
連れて行くようにしています。
でも本人たちにとっては、迷惑をかけてるという負い目にしかなりません。

自分でできるのに・・・・
甘えてばかりいると、自分ですることがなくなってしまう。

と言います。

心配しすぎて、せっかく自信をもって自立した生活を送っているのを阻害してもいけないし、難しいです。
つかず離れずの見守りをしていくしかないのですが。

安心して、迷惑をかけず、自立した生活をできるだけ送りたい。
そう考えるお年寄りの方は多いと思います。
自分も将来、その身になったらそう考えると思います。

かと言って、周囲の人間はそれに甘えて自分の生活だけ見つめるようになったら、
いつの間にか所在不明のお年寄りを増やしてしまうことになりかねません。

高齢者の自立=孤独になってしまわないようにしたいものです。

将来は自分にも関わってくる問題。
身の回りのすべての人に心配りのできる社会であってほしいと思います。




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