2011年01月30日

いい塩梅

いい塩梅また寒波がやってきそうですね。
今日は朝から雪かなと覚悟していましたが、すっきり晴れ上がって爽やかな青空が広がっています。

空とは裏腹に地上ではいろんなところで、つらいニュース。
いろいろ便利になった世の中とは言え、自然の力に人はかないませんね。

それでも何かできることはないのかといろいろ考えるのが人間。
でも度が過ぎるとまたしっぺ返しをくらいそうです。

たとえば鳥インフルエンザ。
昔は鳥は平飼いされて、鳥が産む卵を人が一個一個拾い上げていた。
でもそれでは栄養のあるものなのに貴重で多くの人に卵が行き渡らない。
ということで、工場みたいなところで卵生産が行われるようになった。
卵の大量生産、仕事の合理化がどんどん進んだわけです。
おかげで、多くの人に卵が安く供給されるようになった。
でも、今回のようなことが起こると、ギュウギュウ詰めの鳥小屋では、病気は一気に広がり、大量殺処分という心が痛む対処をしなければならなくなる。
生産農家の悲惨さは私たちには考えられない状況だと思います。
一方で卵の栄養がなければ生きていけないほどの生活ではない消費者は、意外と白状な雰囲気も。
何かおかしい。

卵だけでなく、いろんなところで人が追求してきた合理化や大量生産が、ちょっとしたきっかけで簡単にくずれてしまう。
しかもその被害は、いちばん推し進めてきた大企業や行政に向くのではなく、質素に普通の暮らしをしてきた人たちに集中。

多くの人がしあわせになるようにと勧めてきた合理化や大量生産は、いつしか金儲け追求に代わり、とどまることなくその追求は続いている。
たぶん金儲け追求も悪気なく働く多くの人が生活していけるようにやっていることで、社会のためにやっていることだと錯覚に陥りながらなのかもしれませんが。
消費者も他の人よりも自分だけがいい思いをしたいという気持ちが知らず知らず最優先になっていたのでは?

人のしあわせのために合理化や大量生産を進めてきたのも人の知恵。
でも自然や他の生き物とうまく共生できるように、いい塩梅を見つけられるのも人の知恵、力ではないでしょうか。

社会のために何かをするのも受け入れるのもいい塩梅をみつけながらでないと・・・。
いい加減ではなく、よく考えた末のいい塩梅を見つけないと・・・。

そうでないと、自己主張のかたまりだけになって何も前に進まなくなってしまいます。
それどころか悪い方にしか動いていかないように思います。

住まいも同じ。
昔ながらの技術や暮らしも生かしながら、新しい技術も取り入れ、現代の暮らしにあったものを知恵を絞って考えていく。
でも個人の暮らしがいちばんではなく、他人や自然や他の生き物のことも考えてほどほどに・・・・。

あちらを立てればこちらが立たず。
過ぎたるは及ばざるが如し。

いい塩梅を見つけられるバランスのとれた人でありたいですね。



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